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事業仮説を検証せよ!D2CスタートアップのMVPの検証はどうやるのか?

自己紹介

こんにちは、森です。FABRIC TOKYOというアパレルD2CブランドでCEOを務めており、日々Twitter(@yuichiroM)や音声メディアstand.fmではD2Cブランドの情報やスタートアップの起業や経営について発信しています。よろしければフォローをお願いします!

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今回はいただいたご質問にお答えします。

質問「MVPの検証はLPやクラウドファンディング、街頭インタビューなどを行っていらっしゃったのでしょうか?とはいえ商品開発の必要が生じるので、競合分析でポジショニングを徹底して考える戦略がカギを握るのではないかと考えています。」


ありがとうございます。

FABRIC TOKYOにおけるMVPはリリース半年前に。

MVPというのはMinimum Viable Product(実用最小限の製品)というものの略になります。
いきなり製品を開発してリリースしていくのではなく、最小限のものから検証していく上で作るデモのようなものです。

実は2014年2月にFABRIC TOKYOをリリースする前の年、2013年の夏頃に、別サービスでシャツをオーダーできるECサイトを立ち上げていたんです。
当時、僕はメルカリという会社で社会人インターンとしてフルタイムで働いていたのですが、週末は自分の事業のプロダクトの検証に時間を使っていた時期がありました。
その時に作ったのが、上述したシャツをオーダーできるECサイトです。当時のキャッチフレーズが ”EC上で3分で簡単に自分のオーダーシャツが作れる” といったものでした。

当時MVPという言葉は、日本では一般的ではなかったと思うのですが、今考えるとFABRIC TOKYOのMVPと言えるような存在が、このシャツのオーダーメイドのECサイトなのかなと思っています。なにせ、さくらサーバーというネットサーバーにWordPressをインストールしてECサイトを立ち上げるという、超簡易的な立ち上げ方法で僕とインターンのエンジニアの2人で立ち上げました。2〜3週間くらいでリリースしているので、クイックにMVPを作ったような感じです。

まず、一般的ではないオーダーメイドアパレルの機能というのをECサイトで実現するためにはどうすればいいのかが1つ目の検証ポイントで、あとはちゃんとユーザーにとって使いやすいようなUIかどうか。ECサイトでオーダーメイドのシャツを作るというのが一般的ではないので、そこをユーザーがやってくれるのかをミニマムで検証したいということで行っていました。

オーダーメイドアパレルECは一般的ではないため、ECで購入する需要がそもそも生まれるかどうかはLPだけでは出来ません。ということで僕の事業の場合はLPのみでの検証ができなかったので、ECサイトを立ち上げて検証、という形になりましたが、クラウドファンディングも行いましたし、街頭インタビューも渋谷のハチ公の交差点で100名のビジネスマンに行い、サービスの仮説設定を深めていきました。

当時、渋谷ハチ公の交差点で行ったインタビューの内容は、1分程度でできる超簡単なインタビューなのですが、①体型に困っている部分はあるか②ビジネスウェアに満足しているか③オーダーメイドのスーツやシャツを購入したことがあるか、といった3つの質問をして事業の仮説作りを行いました。

このあたりの話は以下のメディアさんに取材いただきましたので、この記事が詳しいです。

競合分析は特にしていませんでした(競合分析よりも顧客を見ようというスタンスです)。
そもそも競合分析は新規事業を作る上でそこまで役に立たないと思っているんですね。競合分析してもいいとは思うのですが、対象のポテンシャル顧客を見た方が、サービスの改善性は高まると思っていますし、インサイトが多く手に入ると思うので、競合分析はしないスタンスになっています。

超ミニマムで事業仮説を検証する

このような感じなので、MVPはそもそもWordPressとサクラサーバーにインストールしてECサイトに立ち上げて、2〜3週間で作ってローンチしたというのがまずMVPとしてあったという感じです。これはコストも全くかかっていないです。サーバー代が数百円、インターンのエンジニアの人件費が数万円くらいのミニマムな検証をしたという感じです。

シャツのオーダーメイドができるECサイトというのはリリースして、お金がなく広告ができなかったので、PR活動を頑張っていたら日経MJに運よく取材を受けることになりました。それが僕が初めてマスメディアに取材いただけた機会でした。それでお客様に知っていただけて注文が入ってきてニーズが検証されたという感じなので、このMVPの作り方はよかったなと思います。

今はもっと簡単に(オーダーメイドの商材でなければ)BASEなどでもできると思いますし、オーダーメイドの商材もShopify等でもShopifyアプリを使えばなんとかできると思いますので、MVPは作りやすい時代になったなと感じます。良いなぁ。笑

ちなみにもっと言うと、D2CのMVP・ニーズ検証はフリマアプリ等でもできると思っています。以下の記事で先日書きましたので、よろしければご覧ください。

参考になれば幸いです!

最後に裏話。
ちなみに裏話をすると、当時インターンだったエンジニアは、今では数十万のフォロワーを持つまでに有名になったインフルエンサーの「マナブくん」という方が実は相棒でした。manablogをしていて、今はタイでフリーランスを営んでいます。




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