聖火が街にやってきた!パリオリンピック2024
2024年の夏。大統領のご判断で急遽決まった総選挙に、首都パリでのオリンピックにとイベント目白押しのここフランス。
私が現在住んでいる北フランスの港町。オリンピックに関してはまあ、パリから遠いしそんなん関係ないわと完全興味なしモードでいた。オリンピックで感じることといえば、メトロの切符爆上がりするしテロ怖いしパリいけないなその時期はー、くらい。
でも、3ヶ月くらい前からちょこちょこと散歩中に見かけていたのですよね。7月3日にパリオリンピックの聖火がくるぞ!というポスター。
先週には市の広報誌も自宅ポストに投函されていて、思った以上に一大イベント感。まさか夏はこれしかイベントやらないんじゃ・・・?と思ったら本当にそんな感じで、去年数日間にわたって開催された海祭りも今年はやらないらしい。ちぇっ。
去年の夏の様子はこちらに。
聖火といえば、すでに以前のオリンピックで実物をみたことがある。
前回の東京オリンピックでも(パリにいた)、前々回の東京オリンピック(生まれてない)でもございませんよ?
1998年の長野オリンピックである。
永遠に忘れない聖火台の伊藤みどり。
永遠に世界一のトリプルアクセル。
地元開催の冬季オリンピック。
私は当時たしか中学生で、陸上部の子たちがランナーに選出されていた。
役得かよ羨ましいなとテニス部ながらに思っていた記憶がある。
バブルのあおりを受けて、0歳の頃からスキー場に連れていかれていた雪女。加えて、幼少期ときめくものはスルヤ・ボナリーのキラキラ衣装だった冬季オリンピック贔屓としては、夏季オリンピックはてんで興味がないのが本音。
でもまああれだ。興味がないと天邪鬼を気取っておきながら、いざ目の前にその対象が訪れた途端、俄然盛り上がりを見せる気分屋な性格なのですよ。
海辺の不安定な天気に負けず、ちょっくら坂を下って聖火、見に行ってみるか?
参加するとなれば気分上げて行きましょウェーイ!!
前に編んだトリコロールカラーセーターを着用🇫🇷(俺が🐶)。
気温15度くらいしかないのでね、セーター着ても問題ないでしょう。
いつもの海辺へ続く散歩道をてくてく歩く。
前もうしろも通常の倍の人出。皆聖火を見に行くんだね。
広報誌で予習したところによれば、大西洋岸からスタートして、街の中心部、そして最終地の街のスタジアムへと向かうコースのようだ。
迷ったけれども、一番家に帰りやすい場所。つまり一番最初に見えてきた人だかりでステイすることにする。街の中心部へ向かう大きな橋の上にて。
スタンバイすること数分。「お!聖火きたか?」と思ったらまーだまだ。
聖火ランナーの前にスポンサーやらにぎやかしやらのパレードが行われるらしい。ラテン系のお国柄なのか、アゲアゲなミュージックにダンシングピーポー。
いい加減、そろそろか?と思ったら、開会式を模したのか、万国旗パレードが始まった。
万国旗系のイベントって、一応、自分の国の国旗は探してしまうよね?
最後の最後に、キター🇯🇵
少ししてから、YMCAミュージックとともバンが2台ほどにやってきた。
パリオリンピック公式バン?
移動式グッズ販売だった。欲しい人は手を振ってね〜方式。
バンが止まった瞬間、子供連れの方々がマスコットのぬいぐるみとか買ってた。効果大。
それに続いて、銀行とかコカコーラとかスポンサーのパレードもあり。
イベントがイベントなだけに、厳重な警備。ポリス動員数半端ない。
俺を抱っこして手を振ったらニッコニコで手を振替してくださる警察の方が5人くらいいた。
30分以上粘って、ようやくきた聖火。
持ってるおっちゃん、誰?
あんなに待った割には一瞬で通り過ぎて行った聖火。
いつの時代でも人々を引き寄せる聖火。
約1万キロ離れた極東で、30年近く前に同じ火を見ていたのかと思うとなんだか感慨い。
時空を超えた気さえする、2024年7月3日北フランスのとある街でのひととき。
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