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イカ&ロシアンたらこのクリームスパゲティと、夏の極旨イカ料理

毎月当然のようにやってくる、そう、本日10日はイカの日

日本のパリ・府中支部の方は夏らしくスペイン感あふれるイカ墨パエリア&ライスコロッケを作っていらした。パエリアライスを炊いて、まったく見た目の異なる2種のアウトプットを出してくるところがやり手主婦感満載。

これ、バルセロナで食べたイカ墨のパエリアなのだけど、本当に美味しくて、飲んだ。右上に写っているにんにくマヨ(アイオリソース)がこれまた最高で、パリに戻ってからも市販のものを常備していたくらい。

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府中会員の方もおっしゃっているけれど、スペインは本当に何を食べてもハズレがない。というかずっと食べている記憶とガウディしか残っていない。


さて、今月のイカの日。イカ連盟パリ支部・副会長を名乗る私だが、当日はパリにいないことは予見していた。そして旅立ち前の恒例、「冷蔵庫を空にしなくてはならない」葛藤。

ってこれ、2ヶ月前も同じことしてたし。


今月もこれ、いくしかないな。題して、「先取りでイカを愛でて10日にしれっとアップすればいいや♪」作戦、発動である。

ただし今回は、作ったのが北へ旅つ前の6月24日なので、前回の1週間前どころかさらに時は戻ってリアルに約2週間前ということになりますね。それだけイカの日を大切にしているとでも翻訳してほしい。


今回の救世主も、毎月のイカの日で使い切らずに冷凍していた方々だ。ついでに前回のイカの日に封を切って冷凍していたロシアンたらこ缶も残っていたので、愛してやまない「たらこパスタ×イカ」といこう。


これだと2ヶ月前につくったパスタの魚卵がカラスミからたらこにチェンジしただけになりそうなので、牛乳をいれてクリーム系にしてみようかね。

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まずつぶしたニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出したら、イカを軽くソテーしておく。

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ちょっとどいていただいて、速攻でスパゲティを茹でる。mamigeさん方式にて、茹で時間の半分くらいで茹で汁とともにフライパンへ移してさらに茹でる。

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あやうく忘れるところだった、牛乳とたらこ、あと昆布茶も忘れずに。

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アルデンテ手前くらいでバターと黒胡椒をこれでもかとゴリゴリする。

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はい、お手軽パスタの出来上がり。

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赤ワインはどう考えても合わないけど、これも飲み切らないといけなかったのでとりあえずついでおく。嗚呼もったいない症候群。


無心に海苔をキッチンバサミで切っていたらなんだかものすごい量が出来上がってしまった。お好みで追いレモンをしてもよし。

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これはこれで美味しかったけど、やっぱり私クリーム系よりもオイル系のパスタの方が好きだわという結論。



閑話休題。

ひとりご飯シリーズの写真を振り返っていたら、2019年の夏に作った極旨なイカの一皿が出てきた。

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これは、料理系愛読書の中でも潔い言い回しと文体がたまらなく好きな、檀一雄著『檀流クッキング』。
その中でもひときわ目を引くレシピが「イカのスペイン風」。

イカを丸ごと1パイ買ってきて、軟骨と目玉とくちばしを取り除いたら、檀先生のおっしゃるように「ワタも墨も一緒に、ブツブツとブッタ切って」、ボウルにいれる。

スペインで買ってきて大事にとっておいたサフランをここぞとばかりに使おう。熱湯に浸して色出ししたサフラン汁と塩・胡椒・バター・白ワインを加えて混ぜ合わせて15分くらい置いておく。

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フライパンにオリーブオイルをひき、にんにく、赤唐辛子、ローリエを入れて炒めて強火で一気にがーっとイカをマリネ液ごと炒めたら完成。

これ、本当に美味しいんですわ。永遠に白ワインが進み、ひたすらバゲットを浸して食べられる。

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ちなみに右上のストウブに入っているブツは、前日作ったアクアパッツァのあまりに米とトマトペーストと野菜ジュースなどを適当に加えて溶けるチーズをふりかけてリゾットにしたもの。このとき確か妹もいたのだけれども、美味しいと感動してくれてオネーチャンはうれしかった覚えが。

このときのアクアパッツァはヨーロッパ仕様の向きなのであった。

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夏にぴったりのこのイカ料理。
サフランが手に入ったらまた作ろうっと!


それでは今日も夕焼けが綺麗だなということで、引き続きよい週末をお過ごしくださいませ。

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俺からもBon week-end!

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