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じょり家のおやつ

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うちの超甘党Otto氏に捧ぐ、甘いもののまとめ。甘い系のパン含む。
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#料理

おめでとうを贈るレモンタルト

記憶に残る、特別な日のひと皿。 子どもの頃、毎年決まってクリスマスイブに母がつくってくれたのは、分厚いハムステーキをこんがり焼いた上にパイナップルをのせたハワイアンハムステーキだった。 これが毎年楽しみでたまらなかった少女時代。酢豚のパイナップル好きもピザのハワイアン好きもきっとここからきている。4歳下の妹も同じことを言っていたから、私の記憶違いではなく正真正銘我が家の特別な日のひと皿であろう。 私も小さな家族を持つようになって、独身時代よりも食事をつくる機会がどんと増

エンゼル型でつくるアップルリングブレッド

わたくしユイじょり、一時帰国の際、浅草合羽橋には必ず立ち寄るほどには調理器具類に目がない。パリ時代、パリの合羽橋にもよく足を運んでいたものだ。 特にお菓子の型。引っ越して収納場所が増えたのをいいことに、この子達は絶え間なく増殖する一方だ。日本に帰ったらこの型を買うんだー♪と、ネットで下調べしては今からワックワク。 そんな型好きでも、日の目をみない子たちがいくつかいましてね。 私自身の「衝動性のかたまり×なにごとも形から入る」性格からして、作りたいものが脳裏にひょっこり浮

簡単!美味しい!ヘルシー?りんごスイーツ6選

とにかく健康になりたいわたくしユイじょり。私の代名詞のひとつ、「お酒」をやめた。 「アルコールを入れない日はない」とおっしゃるイチロー先生を師と仰ぎ、近年、365日中363日はビールにワインにエトセトラ、何らかのアルコールを嗜んでいた私。 そんな飲兵衛が、かれこれ約2ヶ月半、ただの一滴もアルコールを摂取していない。地元の親友からは、酒を飲まないユイなんて信じられないと言われた。ええ、私もおおいに同感だよ。 飲まなくなったきっかけは年末の体調不良でもあるのだけど、飲まなく

2月2日はフランスのクレープの日、Chandeleur

今日2月2日は、フランスではLa Chandeleur(ラ・シャンドゥルー)と呼ばれる、俗に言う「クレープの日」。 何年か前に、こんな記事を書いた。今でも週末にはしょっちゅうクレープを鬼焼きしているけれども、この記事を書いた時ほどの鬼っぷりはこれ以降、ない。 ガレット・デ・ロワに占拠された1月が終わったら即クレープの日、からのバレンタイン、そしてパック(イースター)と、年がら年中なんだかんだで甘いもの祭りをやっている気がするここフランス。そりゃうちのOtto氏のようなスイ

2週間ぶりに港町に戻ったので、日曜恒例モーニング焼き。今日はアメリカンワッフル🧇イースト不要で簡単に出来るのがよいね。8度しかなくて実に寒いけど、生きよう。。よい週末を!(って日本はもうサザエさんタイムか…)

チーズの国フランスでつくる、ニッポンのチーズケーキ

おうちごはんと犬と編み物で98%構成されている私のnote。 おうちごはんでは、たまに我が家のスイーツモンスター、中年マッチョの仏人Otto氏のためにつくるお菓子たちも登場するけれど、とあるスイーツが登場していないことに気づく。 このおやつマガジン、かれこれ90記事以上あるのに、日本のケーキ屋さんでは必ず見かけるチーズケーキってやつが出てこない。あってもおかしくないのに。 どうして作らなかったのかって? 昨日投稿したリエージュ風のベルギーワッフルにさえ「ヌテラちょい塗

禁酒のおともに、スタバ風クッキー

野球のチームとかルールとか全然わからないけど、尊敬してやまないイチロー大先生の金言が、「アルコールを入れない日はない、必ず入れます」。 これをここ数年、病気にでも罹らない限り忠実に守っているのが、全日本飲兵衛同盟在仏支部の私ユイじょりである。言い訳だけど両親&親戚ザルだからしょうがないんですよ本当に。抗えないDNA。 そんな自他共に認める飲酒党の私、最近諸事情によりやむなく禁酒をしましてね。体は元気だけど、2週間完全ノンアルコール。 最初のうちは、俺散歩などをしていると

創作の原点、ルバーブの幾何学模様タルト

家族LINEで隅田川花火の映像(もちろんテレ東バージョン)が送られてきて、ああ、今って夏だったっけ、とひとりごちる土曜日の昼下がり。 ここ北フランスの港町、今日はちょっと暖かくて現在20度。うっかり夏を忘れそうになる涼しさである。日本のみなさん、避暑地におすすめ、どうでしょう? 最近ふと、年を重ねると近しい友達って少なく、いや、自然と絞られるものよねえ・・・と、話す相手がいないので横にいる俺🐶につぶやくことが多い。俺はキョトンとしているが。 一般的にもきっとそうなのだろ

いにしえのこっくりプリン

「いくら大量にあっても困らない日常ごはんの食材」と問われれば、何を思い浮かべるだろうか? 野菜はまあ大抵スープにしちゃえばどうにかなるでしょ?あとは溶ける系のチーズとか?あとはフランス住みだとスリミ(カニカマ)とか、ハムとかウインナーとかの加工品が咄嗟に浮かぶなか、卵って、その代表格だと思うんだけども。 【問】ひとりごはん生活に、突然30個の卵が配給されたときの心情を10字以内で述べよ。 【A】「うちは何人家族ですか」(10字) 【B】「私は女板東英二ですか」(10字)

乙女 レモンに感動〜鶏とムルソーとタルト・オ・シトロン

私がもっとも気合いを入れて狂う日は3月中旬に訪れる俺生誕祭🐶に違いないけれど、6月下旬に訪れるOtto氏の生誕祭もまあまあ気合いが入る。犬優位も甚だしいが、まあどこもそんなものだろう。ん、うちだけ? 一応、過去何してたっけ?と忘却のかなたにあるOtto氏バースデーを振り返ってみたら、予想に反して割と狂い気味だった。2年前はアウェイでマカロン作りに励むなど。今じゃできない芸当。 最近は諸事情により平日一緒に食事をする機会がそこまで多くないのだが、たまたま今年の誕生日は週末に

マダム・コンフィチュールの週末朝ごはん

連日晴天の北フランスからボンソワー。 今日は、マダム・コンフィチュールがお届けする、日曜日のプチ・デジュネのお話。まああれだ、フランス語をカタカナにしてオシャ感だしてるけど、要はジャムおばさんがキャッキャしながらジャム作って、いい感じの週末朝ごはんしたよって言いたいだけ。 庭の赤い実今の家で初めてむかえる春夏。私は几帳面とズボラの両極な性格が災いして、いまだかつて植物を上手に育てたことがない。父農家なのに(涙)。 でも、冬にmûreの苗を鉢植えして根気よく水をあげたり日

バラ色の週末マドレーヌ

2週間ぶりの自宅週末相変わらず行ったりきたりの生活で、日々をただぼーっと生きていたら5月も終わりかけって本当デスカ? というところで意識を取り戻してnoteに向かっている。ども、生きてます。 先週末は2週間ぶりに北フランス港町の自宅で過ごした。 ここには去年の秋に引っ越してきたので、初めて迎える春と夏。秋冬ってもう寒いし天気悪いし、さらに文化的娯楽もないし、私は基本的にもぐら状態で生きていた。え、年がら年中もぐらじゃね?ってのはさておき。 人間同様、秋冬の間は庭の植物

終わりよければ全てよし、ガトー・マルブレ(gâteau marbré)

作ることは生きること料理をすることが生きがいの変態酔狂系クッカーとしたことが、4月に入ってからというもの、料理をほとんどしていない。 なぜなら、移動が多くて自宅にほぼいなかったから。精神衛生を保つのに必要なパーツ(=クッキング)が欠けたことで、常に殺気立ってるし情緒不安定になるしで、もうひっちゃかめっちゃか。いやー、落ち着かない生活って地味に疲れるのだなあ。 とはいいつつ、先週末ようやく、客人(同い年の義弟)を連れて自宅に戻ることができた。 久しぶりに港町の自宅で過ごす

超熟ポワールの最適解〜洋梨のチョコタルト🍐

Pas de dessert ? こちら、我が家の食後の決まり文句である。つまりは、「デザートないの?」 私が冷たく「Non(デザートないよ)」と答えれば、しゅんとしながらゴソゴソと冷蔵庫をあさり、以前自身がまとめ買いしていたちょっと良さげな板チョコなんかをかじり始める我がOtto氏。今、夜だよね?大抵22時とか22時半とかそんくらい。 「でもそんなの関係ねえ!おりゃー甘いものがないと食事が終わらない人間なんじゃーー!」(甘党・中年・フランス人による内なる声)ってとこで