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学校以外の子どもの居場所「川崎市子ども夢パーク」のお話を聞きました①

2022年9月25日にオンラインで行われた講演会、「子どもたちがありのままでいられる時間と居場所 映画『ゆめパのじかん』の裏側」を視聴しました。

このイベントは、私がも関わらせていただいた「学校への依頼文」をリリースしている多様な学びプロジェクトさん主催です。
川崎市子ども夢パークの前所長 西野博之さんを招き、質問を投げかけていくというもの。

そのため、30年間子どもの居場所づくりにがっつり関わってきた西野さんの、手触り感のある生の言葉がギュッと詰まった時間となりました。
学びになること、はっと気づかされることだらけの2時間半だったので、そのなかからいくつかご紹介します。

学力とは

学びと遊びは一体のもの。
大人からすると遊んでいるだけに見える無駄そうな時間も、ジグザグと動いて意外なつながりから深い学びになる。
学び方は学習指導要領だけではない、気になった一つのことを掘り下げていくという方法もあることに目を向けて欲しい。

子ども夢パークに関わり続けてくれている、平林さんという88歳のおじいちゃん先生は「学力とは、出会いをモノにする力だ」と言っていた。
興味関心が引かれるものに出会ったとき、それをぐっと手繰り寄せ、調べたり知識を深めてモノにする、これが学力だということ。
大人は、子どもの好奇心の芽を摘まないようにするのが大切。

ゲームばっかりしている

不登校に悩む親は、子どもがダラダラと惰性でゲームや動画視聴をし続けている様子を見て心がざわつきます。
でも大人だって、疲れて帰ってきて早く寝ればいいのに、ダラダラと観るでもないテレビをつけっぱなしにして過ごすことがある。

「無駄だな」と思う時間でメンタルを調整しているのは、大人も子どもも一緒かもしれない。特に、不登校初期の辛いとき、ゲームをやりながら「自分は何をやっているんだろう」と心で泣いている子もいる。

ゲームをしている子どもを見る際、「この子は辛うじてこれで自分の心を守り、命をつないでいるのかもしれない」という視点で見てあげて欲しい。
もし、その姿を見るのがつらいときは、物理的に距離を取ってみることも必要。

まとめ

不登校の子どもの親がまず最初にぶつかり、乗り越えるのが大変な壁。学力とゲームについて、経験に裏打ちされた表現で語ってくださいました。

興味関心を深める学び方は、ホームスクーリングを選択した我が家の子どもたちを見ていても感じることがあります。


心で泣きながら、命綱のようにゲーム縋っている子どもの姿は、小4で不登校になった私自身の経験と重なりました。

私は、自分の経験と子どもたちの様子という数少ない事例しか体験していません。それでも、30年間という長きにわたり子どもたちの居場所を守ってきた西野さんのお言葉とリンクする部分が多々あり、勇気づけられました。


多様な学びプロジェクトさんでは、今回のようなオンライン講演会を毎月開催。オンラインサロンに入会すると、開催済みの講演会のアーカイブが全て視聴できます。
その他、オンラインサロンで保護者同士で交流することもできるのでオススメです。

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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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