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壊れていく

脳梗塞後、感染を抑える点滴を継続しながら、手足のリハビリ、発語、飲み込みのリハビリと一日の治療も忙しく、更に眠れなくなり、弟の混乱は続きます。

何しろ寝たいんだ!
睡眠薬で眠っても点滴の交換、同室の人の声やいびきや匂い、夜寝られないならと昼間寝ようと思うけど、やっと寝たらリハビリや検査に呼ばれてしまって眠れない。

自分が壊れていってるのがわかるんだ。
体だけでなく頭も心も壊れて、どんどん自分でなくなっていくのが怖い。

当時のことを思い出そうと、脳梗塞前後のLINEのやり取りを読み返したのですが、弟の苦悩、病院への不信と不満が溢れていて、今読んでも辛い😭

性格も変わってしまったようで、攻撃的な言葉の連続にどう返して良いのか、何しろ弟の訴えを聞き、なだめ、先のあかりを信じて欲しいと伝え続けました。

脳梗塞が落ち着いたら心臓手術のために大学病院へ転院して心臓の人口弁の手術を受け、手術が終わったら現在の病院に戻って術後の経過を見る。
落ち着いた所でリハビリ病院に転院して、歩行や言語の専門的なリハビリが必要になる。
体の機能がどこまで戻せるかで生活も仕事も大きくかわってくる。
リハビリも年単位で必要になると思います。と今後の治療について説明を受けていましたが、弟には先のことを考える余裕はないようでした。

◾︎私の介護メモ
弟の混乱の続くこの最初の時期、弟のメンタル面のフォローが1番必要でした。
睡眠のこと、トイレのこと等コミュニケーションがうまくとれないなかでも弟も家族も看護師さんにいろいろお願いするのですが、看護師さんも忙しくなかなか対応が出来ないのは目に明らかで、家族としても毎日病院に通い、弟のフォローをしてきたつもりですがなかなか対応してもらえないことが続きました。
家族でさえそう思ったぐらいでした から本人の不満・不信は増すばかり。
攻撃的な言葉が増えて、変わっていく弟をどう受け止めてあげたらよいのかと悩んでいました。
1番辛いのは患者本人ですが、家族もこの介護の入口をどう進んでいったら良いのか不安でいっぱいなのです。
義父母や夫の頃より、看護師さんや医療スタッフさんとのコミュニケーションの機会が取れないことも感じました。
人数の問題なのか病院の体制なのか…。
患者も家族もこれから始まる長い介護の入口に不安がいっぱいです。
医師や看護師さんが難しいなら、別の形のサポートが必要なのかもしれませんね。

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