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ZINE制作近況:届いて2秒で誤字

誤字、なんでもないタイミングで見つかるよね……というだけの話。

旅と内省に関するエッセイ集を制作した。表紙デザイン以外の全工程を自分ひとりで作業した。本文の執筆はもちろん、推敲や校正、入稿データの作成まで、ひとりで黙々と行った。

文章を書く以上、切っても切り離せないのが誤字脱字。自分で書いた文章の誤字脱字を自分で見つけるのは、わりと難しい。

文章の内容を熟知しているからか、脳が「この文章に書かれていることはこう!」と内容を補完する。視覚として入ってくる情報を間引いている。勝手に間引かないでほしい。

PCのディスプレイ上で読むだけでは、そういったミスに気づきづらい。だから、最低でも一度は印刷して全文をチェックする。今回のZINEも例外ではなく、縦書きの本文データを作った後、コンビニプリントで印刷して全文を読み直した。文章の配置や閲覧環境が変わると、脳が「新しい情報だ!」と思ってくれる確率が上がり、ミスを発見しやすい(気がする)。

にもかかわらず、誤字を撲滅することはできなかった。無念。

8月末、印刷したZINEが手元に届いた。自分で入稿手続きを行っていても、注文した制作物に対面するときはいつも緊張する。

表紙の用紙やオプションの指定は、意図した通りの印象になっているだろうか。データ不備に起因しないミスで、無事印刷はされたが本文がグチャグチャ……なんてことになっていないか。期待と不安で段ボールを開ける。

並ぶ表紙にまずは安堵する。そのまま1冊抜き出して手に取り、パラパラとめくる。誤字が目に飛び込んでくる。

突然の博多弁か?

もう笑うしかなかった。あれだけ読み直したのに。

この話を同居人にしたところ、深く同意を得られた。

SNSに告知を投稿した直後に誤字を見つけるとか。動画に入れるテロップの脱字が、第三者のチェックであっさり見つかるとか。実際に、同居人の投稿の誤字脱字を私が指摘することもある。もしかして「文章あるある」なんだろうか。

時間をしばらく置いてから自分のZINEを読み返し、誤字を洗い出して、増販の際の修正に備えようと思う。



その他の制作近況は、以下のマガジンにまとめました。


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