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認知症の人への接し方は人付き合いの極意?!

『認知症の人の言うことを否定しない』

これは、接し方のコツよく言われるフレーズですが…

暗に認知症の人の話は、『どうせ間違えているから、正してあげないと』という奢りがあることも示しているかな。


実際、人付き合いで、相手の言うことが間違えていると思っても、得意げに正すことは少ないですよね。

職場で、相手の言うことを真っ向から否定したら、人間関係悪くなるから、正したい気持ちが起こっても、即座にはなかなか正そうとはしないもの。

実際のところ、世の中の大抵の人が、何事においても自分が正しくて、相手が間違えていると思っていて、正したいとか説得したいという気持ちに駆られるもの。

自分が正しくて、相手が間違えていると説得することに、人はかなりの時間を費やしている。人生トータルで考えても、かなりの時間誰かに持論を説得することや、その説得がうまくいかなかったことに思い悩んでいる。

でも、実際に小学生の算数みたいに、これが正しい、間違えていると客観的に言えるようなことは、少なくて…


研究だって、『今回、この人ら集めて調べたら、こんな結果出たけど』っていうものでもある。

客観的、客観的と言われるけれども、客観性ということが、とても不確かですよね。主観的な人間が見てるかぎり…

まあ、正誤の説得で人生の大半を無駄にしたり、台無しにしたりしているかもしれないことに気づいている人は少ないかもしれないが…

あんまり『自分正しい、あなた間違えてる』と言ったら、けんかになることは、皆わかっている。だから、むやみにはやらない。

でも、相手が認知症の人や子供となると、得意げにやってしまう。

認知症を診ていて、尊敬すべき接し方をしている大塚先生が言っていたけれども、認知症の人はわからないことが増えて、ちょっとしたことでも『馬鹿にされている』と感じやすい状態になっているから、とりわけ、腰低く、丁重に接しているとのことだった。


認知症の人への接し方は、『目の高さを合わせる』とか、


人対人で、当たり前に望ましい接し方をすればいいだけ。


うちの認知症の祖母も、『金庫に大金入っている』と一生懸命言っていたが、大金そのままは入っていないが、結構お金が入っている通帳が発見されたり…


否定すると、実質的にも介護者は、損をすることにもなりかねない。


    介護者に協力的でなくなることにもなりますね。


認知症じゃなくても真っ向から相手の言うことを否定したら、誰でも怒ります。


相手の自尊心を傷つけるから…


認知症の人も然りです。


というわけで、最近、認知症の人への接し方は唯の人付き合いの極意だと思うんです。


最近とりわけそう思います。


あなたは、相手の言うことを否定して、持論を展開することに多くの時間を費やしていないですか?


私も時々やってしまうので、気をつけないと、と思います。








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