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「空飛ぶ車イス」こと木島英登さんが、2022年7月11日にご逝去されました。享年49歳、くも膜下出血でした。
世界175ヶ国を車いすで訪問し、そのほとんどが一人旅。世界のバリアフリー、ユニバーサルデザイン、そしてダイバーシティ・多様性の事情を熟知する第一人者として、記事や書籍・論文の執筆、旅行業界へのアドバイス、多方面でご活躍されました。海外ではシンポジウムや大型イベントなどで日本のバリアフリー事情を紹介し、障がいのある外国人観光客を、日本へ誘致する活動にも力を注ぎました。
航空会社による<違法な>車いすユーザーの乗車拒否に遭遇(そうぐう)した際には、毅然と声を上げ、新聞などによる報道と、国土交通省による行政指導を誘発。
この件は最終的に、行政の指導を受けた航空会社トップが、日本の法律である「障害者差別解消法」を遵守すると陳謝し、全面的な業務改善を行うことになりました。
このように、車いすユーザーの正当な権利保持や、障がい者の世界への旅行、そして世界から日本へのバリアフリー観光に、大きな一石を投じた方でした。(ココライフ女子部追悼ページより)

航空会社事件の時には違法な乗車拒否に声をあげたことで、ネットに偏見を強調する多数の誹謗中傷が書き込まれました。木島さんは、そうした声に屈することなく行動を続けていきました。一部の誹謗中傷に反して、一気にバニラエアは全線車いす対応に変わりました。

訃報について、突然のことに驚いております。木島さんが旅行をバリアフリー化することに尽力され、様々な変化につながってきました。まだまだ、やり残したことはあったと思います。木島さんの進めてきたことが、これからの人たちにも引き継がれて、車いすでの旅行が特別なものでなくなるように、もっともっと世の中が変わることを。

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