見出し画像

書けないのには理由がある!想像の枠を広げるまほうの方法とは?(2)

前回は、スキルの教科横断と、観点を絞ることでアイデアを出しやすくするというまほうをお伝えしました。

パート2では実際のスライドをお借りして、篠原さんの講演内容についてご紹介します。

観点を絞って口頭練習

例えば、車を持つことの是非について考えてみるとします。大人なら、そのメリットやデメリットがどんどん出てくるでしょう。車には税金がかかりますしね。でも、生徒の場合は観点を絞るほうがアイデアは出やすくなると言うのが篠原さんの考え方です。

車を持つことの是非について、お金・時間・利便性について考える。それだけではなく、このフォーマットを使ってひたすら口頭練習するのです。これで、当日も意見がすっと出てきそうですね!

観点の広がりと自己分析への応用

エッセイの観点は最初は3−5ですが、そこに学齢や理解度に応じて追加していくそうです。環境やSDGs、経済にコミュニケーション、ソーシャルスキル。一覧もありましたが、それはそれは多岐にわたるリストでした。

つまり、テーマや観点についてもまずは基本に忠実に、そして英文法や国語での考え方、社会や理科で学んだコンテンツが追加されていくわけです。これは、並大抵のことではないですね!現段階では学年に1クラスの特別なクラスでスタートされているようですので、これが広がっていったらどんなことになるのでしょう。

さらに、観点リストを使っていると、自分がよく使う観点というのに気付きます。篠原さんが私のクラスの特別講習で授業をされた際にも生徒が「私お金ばっかりやわ!」とか、「利便性かなー」と言っているのを耳にしました。まさに自己分析ですね。こうして世界について知り、自分について知る機会を生徒は日常的に得ることとなります。

「日常のなぜ」で遊ぶ

今回、生徒に対してしているワークを大人でもやってみました。それが、「日常のなぜ」。普段の生活の中で気になったことに対して問いを立て、自分の答えを出す出すというもの。この問いの作成にも観点を使って導きます。

中でも一番秀逸だったのが、「なぜ軍艦巻きはキュウリ出ないといけないのか」を考えた生徒だったそうで、問いだてしただけではなく、実際に白菜などいろんなシャキシャキする野菜を使って実験もしたそうです。

講座の中では、ランドセルで「日常のなぜ」を考えた結果…
いっぱい出ました。まま一晩続きて行きそうな勢いでした。制服について色々考えたことはあったけど、ランドセルについてはあまり深掘りしたことがなかったなと。

・ランドセルはなんであの形なの?
・ランドセルの由来は?
・ランドセルは必要ですか?
・色や大きさは?
・ランドセルを持って行かない方が粋な時代があったけど、その間に何があったのか?
・ランドセルは理不尽さに耐えるためだったのか
・ランドセルは世代の保守的価値観の表れなのか?
・反骨心はランドセル業界に負けたのか?
・就活生の反骨心は、AOKIに負けたのか?
・人類の進化なのか退化なのか
・ランドセルは時代を反映しているのか
・ランドセルを運ぶカートに大人が反論する幼稚さ
・ランドセルと制服は同じ図式なのか
・ランドセルは果たして機能的なのか?
・学校文化って基本軍隊から?
・ランドセルは多様性があってはいけないのか
・ランドセルになんでコロコロがないのか

さいごに

講座の中身について思い出せる限りで描いてみました。(もちろん篠原さんの承諾は得ています♪)他にもルーブリックの統一など面白いお話が満載でした。2023年3月中であればお申し込み者に対してアーカイブ動画の配信も可能ですので、「しあわせのレシピVol.2」ラッキーな方は申し込んでくださいね。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。


いただいたサポートで参加者がハッピーになる仕掛けを増やします^^