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「まず獣身を成して而して後に人心を養う」

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず…」で有名な福沢諭吉。慶應義塾の創始者としても有名だが、彼の幼児教育論の一つが今日のタイトルである。

東大教授の斎藤孝さんの解説によると…

「これは、人は何と言っても動物なのだから、
まずは獣のような身体をしっかりと作って
そのあとに人としての心を養っていきましょうという意味です。
ですから、小さいころは子どもは動物なのだと覚悟して、
7、8歳までは遊ばせ、エネルギーがついたところで
勉強をさせろ
ということです。」
テレビ静岡HP「テレビ寺子屋」より)

ちなみに慶應義塾の公式サイトでも

(前略)しかもそうした勉学もさることながら、幼稚舎で最も意を用いたのは、強健な身体の育成であった。体育は学科の中で最重点科目であった。蓋し福澤先生の初等教育における立場は、「まず獣身を成して而して後に人心を養う」ことにあり、(中略  慶應義塾公式サイトより引用)

☆この言葉に初めて出会った時☆

 いつこの言葉に出会ったのかもう忘れてしまったが、とにかく衝撃を受けたことを覚えている。私は庶民なので( ;´Д`)「福沢諭吉と言えば、あの超エリート・慶應大学の創始者。慶應幼稚舎といえば、限られたエリートしか入ることのできない学校。その教育の根幹が、勉強より身体の鍛錬とは。。。?∑(゚Д゚)」

☆進学中高一貫校・栄光学園の伝統☆

2020年度の東大合格者57名を誇る神奈川の名門「栄光学園」。伝統のある男子校であるが、この学校では原則、雨の日を除いて“中間体操“という運動を行っている。写真をみてもわかるが、みな上半身は裸Σ(゚д゚lll)にわかに信じられないので、以前、栄光の卒業生に聞いたことがある。

ゆえし 「栄光学園って、中間体操って本当にやってるの?冬とか寒いでしょ?」
栄光卒生「やってますよ。めっちゃ寒い時あります( ;´Д`)」

曰く、受験勉強を勝ち抜いていくのに、健康な身体づくりは必須だそうだ。

☆勉強にも、健康な身体がまず大切☆

私は塾業界で18年働いてきたが、庶民出身なので栄光や慶應のようなエリート教育を受けたことはない。子どもにも、少なくとも強制するつもりはないのだが、

「やっぱり勉強も、身体が資本なんだなー」としみじみ思ってしまった。

教育って、奥が深い。。。。

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