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もしもあなたに悩みがあるなら、一冊の本を贈りたい

仕事がうまくいかない、恋人ができない、コンプレックスが克服できない……。生きていると様々な壁にぶつかることがあります。そんな悩みに押しつぶされそうなとき、みなさんはどうやって解決に向かいますか?

今の時代、多くの人がまず試すのが「インターネットで検索する」ことではないかと思います。指先ひとつ、ほんの数秒で、分かりやすくまとめられた情報や、同じように悩む誰かの声にたどり着ける。ネットは悩みに対する応急処置としては非常に有用です。

ただ、明日の天気や夕飯の献立と違って、調べればすぐに答えが見つかるわけではないのが、悩みの厄介なところではないでしょうか。人によって悩みの種類も解決法も千差万別。だとすれば、本当に必要なのは悩みに対する答えではなく、悩みを自分自身で乗り越えられるようになる力だと思います。

遊泳舎ではこれまで、本だからこそできる役割を模索しながら、「読んだ人の心を明るくしたい」という願いをこめて8冊のタイトルを送り出してきました。そして2021年7月に、企画立案から2年あまりを経て、9冊目のタイトル『57人のおひめさま 一問一答カウンセリング 迷えるアナタのお悩み相談室』を刊行いたしました。

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悩みを抱える現代人を、どうすれば癒すことができるのか。そんなテーマに、本ならではの、そして遊泳舎ならではの形で向き合いながら生まれた一冊を、少し紹介させてください。


語り手が57人いる異色な本


本書は「恋愛」「仕事」「人間関係」「家族」「心と体」という5つのテーマで、合計57のお悩みを掲載しています。特徴的なのが、一つのお悩みに対して一人のお姫様が登場するという構成です。

「それぞれのお姫様の視点で、お悩みに答えてください」

そんな無茶なお願いに応えてくれたのが、ライターや心理カウンセラーとして活躍されている秋カヲリさん。一見すると「色んなお姫様がお悩みに答えている楽しそうな本」かもしれませんが、回答の内容は真理をついていて、思わず頷いてしまいます。実用性を備えながらも、お姫様というフィルターを通しているので、決して難しい本になっていないのが本書のポイントです。

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また、本書には「人魚姫」や「白雪姫」のような有名な童話のお姫様から、「清姫」や「木花開耶姫」といった伝説や歴史上のお姫様まで幅広いお姫様が登場します。辛い境遇を乗り越えたお姫様が自身の経験をもとに悩みに共感してくれたり、破天荒な人生を歩んだお姫様が反面教師として教訓を与えてくれたりと、お姫様ごとのキャラクターの違いも魅力です。きっと、読者の方それぞれにぴったりのお姫様が見つかるのではないかと思います。


どのページから読んでも、好きなページだけ読んでもいい


本書は全ての項目が4ページ構成になっています。そのため、どこからでも読むことができます。悩みにぶつかったときの手引きのように持っておき、必要な場面で必要なページだけ読んでいただくのもいいですし、一日一ページ、気になるお姫様のページを気まぐれで開いていただくのもいいと思います。

全てのお姫様は、イラストレーターのmomomosparkleさんによって鮮やかに描き出されています。イラストの美しさはもちろんですが、お姫様の着ているドレスや身につけているアクセサリーなど、細部に出典となる物語のモチーフが隠されていたりもするので、お姫様に興味がある方にもじっくり楽しんでいただける一冊になりました。

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回答の内容だけでなく、イラストにもそれぞれのお姫様の個性が表れているので、ぜひ注目してみてください。まずはパラパラとページをめくってみて、イラストを眺めていただくだけでも、きっと元気や癒しをもらえるはずです。


悩めるアナタや、アナタの大切な人に届いてほしい

お姫様は、現代を生きる私たちとは時代も境遇も違います。それでもなぜか身近に感じてしまうのは、おそらく悩みの本質はいつの時代も変わらないからでしょう。たとえば白雪姫に出てくる女王様が毎日「一番美しいのはだれ?」と魔法の鏡に問いかけていたように、私たちもSNSを眺めてつい他人と自分を比べてしまうことがあります。

38.白雪姫

悲しい恋を経験した人魚姫や、人間関係に悩むシンデレラも、きっと私たちと似たような思いを抱えながら過ごしていたのかもしれません。そんなお姫様たちが優しく寄り添い、ときに力強く励ましてくれる本書を通して、どうか悩める方々の心に明かりを灯したい。それが、この本に込めた一番の願いです。

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一般的な四六判より少し小ぶりな、手に馴染みやすく、鞄に忍ばせやすいサイズ感や、光を当てるとキラキラと光るカバー用紙、温かみのある手触りの本文用紙など、装丁やデザインにもこだわりました。プレゼントにも喜んでいただけるようにと考えているので、「悩んでいる友達がいるけど直接的なお悩み相談本は重い気がして渡しづらい」という方は、ぜひ本書を贈り物にご検討ください。

この本を読むだけで、全ての答えは見つからないかもしれません。ただ、みなさんが自分自身の背中を押すきっかけとなる「最初の一冊」として選んでもらえたら嬉しいです。

現在、Kindleで無料お試し版を配信中です。お試し版限定の書き下ろしページも収録していますので、ぜひチェックしてみてください。


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