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アメリカンキッズのスポーツ事情

ヨガ前に、サッカーの内田篤人選手の引退のnoteを投稿したのですが、その中で、「私の住む地域の子供のスポーツにはシーズンがある」と言うような事をチラリと書きました。ヨガ中に、これは簡単にだけど、触れておいた方がいいと思い、クイック投稿です。なにせ、私もアメリカでの子育て中に「へぇ〜」っと感じた事だったので。

これは、私の住む北カリフォルニアのお話。かれこれ、10年以上前の記憶をさかのぼっていきます。私の息子達の経験とお友達の話などを組み合わせて、お伝えしたいと思います。

私自身は、小中高とスポーツと言えば、学校でやっていたくらいで、弟が小学校時代に、少年野球と喘息持ちの為、水泳をやってました。

男の子二人の母親になった私。父も野球好きで弟の少年野球の手伝いをしていた人だったし、元夫もリトルリーグ出身。イチローも活躍していた時期だったので、日本x米国の血の流れた子供達は、やっぱり「野球!」と勝手に思ってました。

いざ、野球の始められる5歳位の頃、学校で球児募集のチラシが配られました。

T-ball(Tの上にボールをのせて打つ)シーズンは、大体、3−5月位までの春。親数名がコーチになって行われます。試合の日には、子供達はスナックをもらえるのですが、当番の日には、切った果物やスナック菓子、パックのジュースなどを持って行きます。子供は大喜びだけど、チームメイト全員分なので親は大変。ろくろく、ボールも打てないし、キャッチもできないけど、子供達はスナックで大はしゃぎ。「なんてアメリカだ!」と思っちゃいました。楽しめばいい。。。その通り。

T-ballの次の年は、名前が変わり、ウチの地域では、Rookieと呼ぶようになり、まだ、ピッチャーがいません。ピッチングマシーン、もしくは、打てない場合は、コーチが優しく投げてくれてベースに出します。はい。何球でも投げてあげますよ。何せ、野球の楽しみは打ってベースに出る事とスナックだから。

その後、Minorリーグ。。。小学校の中高学年。いやー、やっとピッチャーが登場だけど、チームによっては、暴投が多く、打てない。打っても、取れない。1イニングは永遠に続く場合もあって、観戦側も親も精神的にキツかった!でも、次のMajorリーグは、マジ投球、マジヒット、ダブルプレーなんかもいきなり出ちゃって、思い描いてたリトルリーグが繰り広げられました。

Majorリーグになると、上位チームがシーズン後に、トーナメントに参加し、勝ち抜けば、全国区だって夢じゃない。この頃にはFall Ballと言って、夏休み開けに練習用シーズンが開かれます。野球好きの子は、Fall Ballもやってました。野球、バスケ、フットボールは、アメリカ生まれのスポーツとあって、とても根強いです。

野球が終わり、夏休み。皆が、バケーションから帰ってきて、いよいよ、学校が始まる頃、8−10月がサッカーです。最初の数年はゴールキーパーもいなくて、人数も6vs6だったような。小さい子は、ボールを蹴りたいだけだから、キーパーはやらせません。綺麗なお花があると、そっちへ走って行っちゃう場合もあるし。そのうち、6vs6→8vs8→11vs 11。フィールドも11vs 11になるまでは狭かったような気がします。8vs8迄は、足が早くてドリブルが上手な子が一人で突っ走ってしまうサッカーも多かったけど、11vs 11のフィールドは一人で。。。ってのは難しくなってきて、ポジションも決められ、パスを要するサッカーになってきます。スナックはもちろん、持っていきましたよ。でも、サッカーの場合、走り回るので、ハーフタイムに切ったスイカ、オレンジ、ブドウなんかが主流でした。

サッカーが終わると雨のシーズンなので、1−3月バスケットボールです。室内で、靴をキュッキュ、キュッキュ音をさせながら、やってました。室内だし、試合も1時間以内だったし、何故か、スナックがなかったので、親としては楽でした。

そして、バスケットボールが終わると、また、野球のシーズン。

1シーズンだけ、長男は水泳もやらせました。お友達もやっていたし、カリフォルニアは泳げないと危険。水泳は、泳ぎを学ぶお教室系もあったのですが、スイムチームに入れました。これが4-7月中旬。平日は練習。そして、毎週末に「スイム・ミート」と呼ばれる他のチームとの対抗戦がありました。それも、朝から晩までのイベント。テントを持って、食べ物もって、自分の出番を待ちます。その子のタイムによって、レベル分けされ、種目によって、出る順番も数も違ってきます。強化合宿のような感じだったけど、長男はこのワンシーズンで、バタフライを含む4種目泳げるようになり、飛び込みとフィリップターンもできるようになったので、それはそれでよかったかと。次男は数ヶ月だけ、普通のお教室。

他に息子達がやったのは、夏休みのテニスのプライベートレッスン。1週間のアーチェリー。次男は、数年、合気道。それと、ラクロス(3−5月)高校でフットボール(8−10月)高校は基本、シーズン毎になるので、いろいろスポーツができます。

もちろん、一年中のスポーツもあります。ダンス、バレー、武道、体操、乗馬、テニス、ゴルフ、etc。エクストリームスポーツ、自転車、アイススケート、アイスホッケーなんかも。雪山系のスポーツも。もっと、いろんなスポーツがあるはず。スポーツ大国、アメリカです。

こんな感じで、小さい時は、一つのスポーツに絞らない子が多いんです。いろんな体の部位、頭を使った方がいいと、あるアメリカンパパが言ってたのを覚えてます。10歳前後に、本人が情熱を注げそうなスポーツが見つかれば、意思表示してくるでしょうし、14歳前後で、レベルが上がるので、この頃には、勝負をするスポーツの得手不得手、好き嫌いも本人がわかってくるので、カジュアルにスポーツを楽しむか、他の方向へ進んでいくか、これも意思表示していきます。

もちろん、早い時期から、一つに絞って、やっていく子もいます。

上記にあげた、野球、バスケ、サッカー、ラクロスなどは、ある程度の年になると、トラベリングチーム/コンペティティブチームと呼ばれ、それなりの金額を払い、年間通してプレーし、いろんな所へ試合/トーナメントへ行ったりします。長男はサッカーのトラベリングチームに入っていたので、ちょっとした一泊旅行や、数日のトーナメントなどもありました。

今となっては、いい思い出です。

例え、プロにならなくても、上手でなくても、体を動かすと言う喜びは、多くの子供に知ってもらいたいものです。

Love,

Midori




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