見出し画像

聖騎士シリーズ 制作メモ(2022年10月)

創作コンテンツ『聖騎士シリーズ』の制作記録と考え事のメモです。今月は新たにスピンオフの掌編小説を書くことができたのが一番の収穫でした!

■ 掌編小説 2作(4話×2)

というか逆に言うと、今月これしか成果がないです。潔すぎる。

でもシリーズ全体を通して8回のコンテンツ更新があった、と考えると悪くはないんじゃないでしょうか。欲をいえばひとつくらい楽曲を公開しておきたかった気がしますが、その選択肢を捨ててでも小説の執筆に向き合った価値はあったと思います。

■ 小説を書くことへの憧れ

私はずっと「小説」というジャンルで物語を表現することに憧れていて、今年の3月頃からは特に力を入れてストーリー制作や文章表現での創作論について学んできました。

とはいえずっと自分の中で疑問はありました。参考になったものは小説に限らず、漫画の制作論であったりTRPGのシナリオ制作論であったりして、私は本当に「小説」が書きたいんだろうか?と。

結論から言うと、私の場合は「小説でなくても構わない」のでした。他の手段で表現できるなら、絵だろうと音楽だろうと声色だろうとなんでも良いのです。ただ私の頭の中にしかない世界が少しずつ形を得て広がっていくのが楽しい。それだけなのです。

その世界を表現するときに軸となるものとして、聖騎士シリーズの場合は
・キャラクター
・物語
・ファンタジーな世界観

という大きな3つの要素があるのだと思います。

音楽で「ファンタジーな世界観」を、寸劇で「キャラクター」と「物語」を形にする、というのが現時点では一番、聖騎士シリーズの表現として合っている。

ただ、小説であってもこの3つを同時に表現することは可能なのです。今回の執筆を通してそのことが確認できてよかったです。

表現方法や媒体が違うだけで、根底にある「頭の中にある世界や人生そのものを形にしたい」という欲求を満たしてくれることに変わりはないからです。

■ 世界観という言葉

聖騎士シリーズと同じくシリーズ化しているアンドロイド×ディストピアシリーズには、明確なキャラクターと物語が存在しません。そうなると軸となるのは
・退廃的で近未来的な世界観
だけで、生まれてくる楽曲は世界観を表現するイメージボードのようなものだと思っています。

この世界観という言葉は便利なのでよく使ってしまうのですが、他に適切な言葉が見つからなくていつも苦労します。

「人間観」「人生観」「世界観」といった並びで扱われるように、本来は「その人が世界をどう見ているか」という主観的な意味の言葉だったそうですが、今は辞書にも音楽や文学などの作品が持つ雰囲気や状況設定、という意味が追加されているそうです。

私の中での世界観の定義は、「受け手が作品を通して受け取れる雰囲気や概念のすべて」といったところです。だから「世界観が好きです!」と言っていただいた時には、「(うまく言語化できないけれど)あなたの作品を通して受け取った雰囲気や概念のすべてが好きです!」と言われていると頭の中で変換しています。

神は細部に宿るし、言語化できないほどさりげないのが「いい仕事」の正体だ、というのが持論なので、そういった感想をいただけるのは純粋に嬉しいです。

■ まとめ

先月が豊作すぎたので記事の内容は見劣りしてしまいますが、小説という分野に真剣に向き合ったことは今後の制作に大きく影響してくると思います。

先月のまとめに追加して、今月のまとめをして書いておきたいと思います。

【9月のまとめ】
・月1で進捗まとめnoteを書く
・できてしまった曲を活かす
・木炭画→カラーリメイク
・プロットを整理して印刷
・Walkmanで聴く(イメトレ&修正箇所の洗い出し)

【10月のまとめ】
・スピンオフ小説を書いてみた

今後に関しての個人的な注意点として、作る側にも受け取る側にも媒体ごとの得意不得意というものがあるので、小説は基本的に本編の寸劇とは切り離したスピンオフ作品として制作していきたいと思っています。

お互いがお互いにとってあってもなくてもいいもの……という立場を維持していたいんです。もちろんどちらも味わえたら美味しさ200倍!を目指しているので、自分の興味やコンディションに合わせて楽しんでいただけると嬉しいです。

テーマパークで全てのアトラクションを体験するには1日じゃ足りないのと同じで、まずは好きなエリアを好きなだけ楽しんでいただけたら。今後増設されていくエリアもお楽しみに!

ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次回!

■ 関連記事

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?