見出し画像

【私が脚本家デビューするまで④】原作反映に悩んで熱を出した日々と中谷Pの巧妙な手口

このマガジン
私がつんく♂中2映画で脚本デビューするまでのリアルエッセイです。

前回は超初稿を公開しました。

脚本は基本に書き終えたごとに中谷Pからフィードバックをもらい書き直すって感じで、
前回載せた初稿を元に中谷PとMTGをして原稿をブラッシュアップしていきます!

こないだの初稿で言われたことは

・もう少し田舎感が欲しい!
・美琴はここまでガッツリ強い女のイメージではないかな…
・最後は電車乗るところで終わりでOK!

とかまぁ、そんな感じの要望だったので
その要望を入れてイケる感じで書き直すって作業を繰り返すのが脚本家の勤めって感じです!

また書き直したのを中谷Pに見てもらって、
つんく♂さんに初稿として提出したのがこちらです!

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

で、電車に乗って、窓にお互い思っていることを書いて終わりって感じの話でした。

こうやって見ると
前回のも結構違うんだよね!
おもしろい!!

これが正式につんく♂さんに提出した初稿かな🤔

で、

つんく♂さんから来たフィードバック(FB)が
「とにかく大人の女性に見られるために精一杯のおしゃれをするの一点突破で!」ということで

私は「?!?!?!」となります。(笑)

しかも!
中谷Pからつんく♂さんのこのフィードバックが送られて来る前の最初の一文が
「TODAY IS MY BIRTHDAY」というメッセージで…。
より「?!?!(*_*)」となって。。

え、中谷さんって今日誕生日なの?!違うよね…😭?!
え、どゆことどゆこと…!?(心の声)

というプチパニックを起こしつつ、
中谷さんから改めて電話でフィードバックをもらったら

中谷P「Berryz工房さんのTODAY IS MY BIRTHDAYって曲あるじゃないですか。あれで!」

私「…中谷さんが誕生日なのかと思いました」

中谷P「とにかく女の子がおしゃれをして背伸びをする話にしてください!」

私「…やってみます(心の声「一体、どうすれば…!」)」

となったわけです。
で、ここから〜初っ端から壁!の巻〜で書いた、鬼のプロット書きが始まるわけです。
なので、中2映画のハロプロ楽曲、勝手にインスパイアソングが出てきたのはこのタイミングなんですよね。
「TODAY IS MY BIRTHDAY」みたいな背伸びをしてる女の子を描いて欲しい!っていう意味で伝えられたんだと思いますが
その時の私の正直な本音といえば
「え、それって話(原作)変わっちゃうじゃん…!大丈夫なの?」でした。

これどういうことかというと、
原作者さんのことをめちゃくちゃ考えすぎていたんです、、!

つんく♂さんのフィードバックとはいえ、
このプロットを大幅に書き換えるということは
原作者さんのあらすじを変えることになるよな…。
それってせっかく選ばれたのにどうなんだろう…って思っちゃってたんです。

そこを遠慮してたから
なんかどうすればいいかわからなくて。
もちろん経験不足だから、どのくらい原作を反映したらいいものなのかわからなかったというのもありました。
それでプロットも、どっち付かずなものばかり出していて、全然進まなかったのかなって今は思います。

最初のプロットから話はどんどん変わっていくものだ、創作はそういうもの。
ドラマを作ってくのはそういうもの。脚本を作っていくのはそういうもの。
それをよくわかっていなかったから、正直その時はめちゃくちゃしんどかったです!

でもこの段階で、
全体スケジュールの脱稿日(脚本の締め切り日)がもう一ヶ月前だったか、一ヶ月切ってるとかそんな状況で
毎日書いても書いてもOKにならなくて、頭がもはや干からびていました。

その時、原稿どこにあるんだ事件簿もちょくちょくあって
中谷さんに「つんく♂さん確認って送ってますか?」と一言聞ければよかったんですが
その時はマジで聞けなかったんですよね。
何故なら!!
連絡して降ろされたらどうしよう…!って
まじで思ってたんです。笑(今考えたら普通にあり得ないけど。笑)

なんかそういう精神状態だったもので
作品を創ることに集中できてなかったんだなって
今振り返ると思いますね。

まぁ、でも、これは本当に超後日談なんですが、
何でだかふとそんな感じの話になったことがあったんですよ。

で、私降ろされるのかもと思ってましたっていうのを中谷さんに言ったのかどうかは覚えてないんだけど
中谷さんとそんな話をしていた時、
たぶんその可能性はありそうだったみたいなことを言われて。
でも、今回それをしたらプロジェクト自体終わるなって思って
「あかりさんで大丈夫です!手応えあります!」って言ってるからね!だから本当によろしくお願いしますね!!

って、言ってくれて…。

そこで少し安心というか、
今まで信じてなかったとかそういう訳ではないのだけど
今まで以上に
私、絶対的にチームのこと、中谷さんのことをまず信じ抜いて作品を作ろう!
とそこで絶対的な意思というか、腹に決めた感じがありましたね。
とにかくこの人を信じて着いていこう!
それを腹に決めよう、話はそれからだ!的な武士的な感じで(笑)

だから中谷さんが困ってたら助ける、とか
とにかく言われたことを信じ抜く!と決めてからは
とにかく自分にできることをしっかりやろう!と思って、そこからはとにかくいい作品を創るってことに集中してやっていけたかなって思います。

それにしても
中谷プロデューサーはズルい男ですね♂😂笑
随所随所、押さえてくる感じが
巧妙な手口です😂(笑)

思い返してみれば
原稿カタカタしている時に
癒しの猫動画を送って来て下さったり、
何もかも包み隠さずいろんな事情をちゃんと説明して下さったり、
もしかしたらめっちゃ手の上で転がされてたのかもしれません(笑)

はい😂(笑)

そして、今のあらすじが固まってから
やっと今のあらすじの執筆に入っていく話はまた今度!
そして監督の齋藤さんも登場するよ🙆‍♀️



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?