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運動麻痺とは?何を評価すべきか?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

脳卒中の特徴は片麻痺のイメージが大きいのではないでしょうか。
手足が動かない、顔の麻痺で構音障害が起こる。
何を持って運動麻痺というのか?
どこにどれくらい運動麻痺があるのか?
どのように評価していますか?

《運動とは?》

運動骨格筋が収縮することによって、空間的位置変化(関節運動)ができるか
動作:ADL動作、基本動作、運動が連続して起こる仕事(複合体)
行為+高次脳(しているADL:すべきことが何なのか)、状況判断など社会に合わせて動作変化できるか

麻痺とは、本来あるべき状態ではないことです。
骨格筋の収縮を見るときに非麻痺側と麻痺側で差があることを麻痺しているといういいます。

《評価》

①非麻痺側や病前の状態をしっかり把握しているか、ポイントは正常と比べるわけではありません。
本来あるべき状態である非麻痺側の評価が必要!!
治療は非麻痺側に近づけていくことこそリハビリの近道です!

②筋肉は横紋筋(骨格筋と心筋)と平滑筋があります。
骨格筋だけに運動麻痺が起こります。
どの筋肉が収縮していないかをみるために、それぞれの骨格筋の評価が必要です。

《BRS》

BRSは麻痺の回復段階です。
上位運動ニューロンが障害されると、一番始めは弛緩が起こります。
張力を維持できなくなります。
次に伸長反射が促通するので、連合反応や共同運動などのパターンが起こってきます。そこからだんだん皮質脊髄路がつながってくると骨格筋が収縮して分離運動ができるようになってきます。

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