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洗体動作の構成要素とポイント

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

ADLを練習する、動作練習するときに反復練習しがちですよね。
動作分析してできないところを見つけて、その動作を練習することが多いと思います。
しかしそれをすると、出来ないところを見落としてしまいます。

ADLの評価チャートだとFIMくらいしかないので、点数化することが出来てもどこが問題点なのかが曖昧になってしまうことが多いです。
どんなアプローチをすればいいのか見落としてしまいます。

洗体と更衣は2つ練習しないといけないのでしょうか?
たくさんやる項目があるように思い、だからこそ基本動作に戻ってしまいます。

動作は運動の連続に伴って仕事化することで動作になります。
どんな運動ができたら洗体動作ができるのか?
AとBとCを足したら洗体。
BとCだけだったら更衣。
このように構成要素を見つけていきます。

《洗体動作の3つのポイントとは?》

①四肢へのリーチ
洗体動作前面部分、四肢全体にリーチができるか、片手動作でできます。

*実は入浴の難しい部分はリーチよりも、歩行という移動なんです。
基本的には歩行と立位と座位の姿勢保持が重要になってきます。
これはトイレ動作の要素とほとんど一緒です。

②歩行:裸足歩行と傾斜歩行
道路はドーム型になっています。
側溝に水が流れるようになっています。
お風呂場も一緒で溝があってそこに水が流れるように傾斜になっているのです。

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