扉。REVERSE

石田衣良さんのREVERSE、やっと読むことができた。仕事が忙しくて本を手に取れず、途中しばらく空いてしまったけど、そんなふうに感じないくらい主人公たちが身近に感じられていたのかもしれない。

3分の1読んだくらいの感想を読み返し、ここ最近つっかかっていたものとの意識的・無意識的問わずの部分を刺激してくれてたのだと改めて思った。最後まで読んでみても同じような印象で、自分が感じている窮屈さや違和感をそれでいいんだよと言ってもらえたような、そんな作品だった。

あんまり文庫本でのあとがきをふむふむと読まないのだけど、今回思わずふむふむと読んでしまった。それで、私が女の端くれとしてげんなりしながら生きているのと同様に、男性も同じような悩みを抱えてる人がいるのだなと。短絡的な私が出した結論としては、男女とも生きづらい社会がジャパンなのだなということで、最終的にいつもの日本まちがってるぜな感じの結論だけど、男の人も同じように社会文化的性に縛られてる、もしかしたら女性以上に、ということを改めて感じさせてもらった。

ストレート(異性愛者)である以上、男と女の関係においてやはり恋愛というものは切り離せないと思う。でもそこに男だから男らしくとか、女だから女らしく、みたいなところを要求し合うのは私の嫌いなただの一般論であり、そんなものは無視して、ただの人(human being)として相手と対峙したらよいのだ。私は少なくともそうすればよい、それだけだったことに改めて気づいた。

だから、男と会う時に化粧に気合を入れないし、わざわざ女らしい格好はしないし、言葉遣いもヤンキー風から変えない。え、男ですか?って思われるくらいの感じでも、それが素なのだからそれでいいのだ。THE可愛らしい女子が好きな男に興味ないし、というかそういうの私に求めてくるのマジ頭おかしいから全力で無視すればいいんだった。

中性的・両性的な人に惹かれる理由がこの本を読んで分かった気がした。そしてゲイの人をそこらへんの女子よりよっぽどかわいいと思う理由も。

ふらっと過去に書いたものを読み返して、自分が書いたことに笑ってしまった。おんなじこと繰り返し過ぎやろ。

それでもジャニーズが好き。

日本の男尊女卑に関する考察。この手の考察が多すぎて笑うしかない。

私の大事な大事な元友人。直接知り合った人の中で一番中性・両性的な人。

眠れぬ真珠がやっぱり好き。でもこのREVERSEもとても好きな作品の一つになった。石田衣良さんの描く女性は素敵である。

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来週は海外のお客さんの接待&出張ウィーク。その準備で死にそうになっていて、PMSが重なり眠れない日々が続き絶不調。苦しいな、おいおい。でもREVERSEのキリコとアキヒトの言葉に少し背中を押してもらえた。若い二人に感謝。