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君は親友であり弟のような存在。離婚を振り返る。
数日前、朝ごはんに小倉トーストとコーヒーを用意してるとき、ふと独り言で呟いた。これだ。
元夫くん。最近というか今年に入り、母のことや仕事や不毛な関係や色んなことが片付いてきて、またふと思い出す存在。やっぱり好きだったなぁと思う。でもその好きは、最初は恋愛だったけど、途中から友達色が濃くなってきて、最後の方にはどちらかというと夫婦ではなく姉弟のようになっていたのかも。
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離婚、と聞くと良いイメージではないと思うが、私はあんまり悪いことだと思っていない。仕事と同じで、無理して続けてもお互いに何もいいことはないから。
離婚の相談を友達にしたときに、
結婚てある意味、お互いに対してする契約なのだから、一度契約したならその責任はちゃんと取るべきだ。結婚前から分かっていた点が今更気になるとか言い出すのはなしだと思う
と言われた。ちなみに男友達である。夫のこともよく知ってる人だったから、相手がまだ私のことを好きで別れたくないと思っている以上、自分の気持ちだけ一方的に主張するなと。相談しておいて軽くキレたのを覚えている(苦笑)こっちの事情を知らないくせに!!!と。
契約という言葉を聞いたとき、すごく違和感というか嫌悪感に近いものを感じた。私を縛るものだ。自由人である私には合わないものだったのだと今なら分かる。
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私は元夫のことが好きだった。元夫も私のことが好きだった。だから一緒にいたのだけど、同時にすごく依存関係になっていた。幸せなのと苦しいのが常にあったのだけは今も覚えている。
↑の投稿でも書いた通り、運命的であったことや、この人よりもきっと自分のことを大切にしてくれる人は現れない、と強く思っていたこと、そして、私も普通の幸せを手に入れられるのではという、こちらもある種の思い込みや暗示のようなものに支配されていたんだと思う。どんなに辛いことがあっても、お互いに傷つくことがあっても、別れ話にならなかったのは、たぶん二人してその暗示に支配されていたからだと思う。
元夫に恋をした。ここまでは正常。そして無事に付き合うことになった。ここも正常。その後、私は仕事のことで心身ともに不安定になった。たぶん、このあたりからちょっとおかしくなってきた。それでも彼がいたから私はなんとか乗り切れていた。と同時に、彼がいないとだめな自分になっていた。
その後、二人で少しずらして仕事を辞めて、ここから、同棲したり、より結婚を意識した動きになっていくと、私はどんどんと彼のことが分からなくなっていった。肝心な時に助けてくれなくなった、居てくれないようになっていった、と勝手に思っている。今となれば事実は分からない。それでも別れずに、結婚したらきっとよくなると信じて結婚した。でも何も変わらなかった。この感覚は彼自身も感じていたと。
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元夫に対して申し訳なく思っていること。それは彼が私との子供をすごく欲しかったのを知っていたのにもかかわらず、私は心の底では子供が欲しくないこと分かっていたのに、それを一度も言うことができなかったこと。
そして母親が嫌いなことを言えなかったこと。彼は父親を小さい時に亡くし、お母さんや上の兄姉に対してすごく愛情と感謝の心を持っている人だった。だから私の母のことも同じように大切な存在だと言ってくれたし、母もすごく気に入っていた。でも私はそれが心底気持ちが悪かった。私は彼のお母さんに対してそんな風に思えなかったし、自分の母親なんてさらに無理だった。
こう考えると、私と彼は根本的なところできっと大きくすれ違っていたのだと思う。ただ、私はそれを表面的には出さなかったし、彼はこの二つの点に関してはどこか盲目的に信じていた部分があったから。言わなかった私が悪いと今は思える。
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うまく表現できないのだけど、私が彼に対して感じていたのは夫の要素よりも友達や姉弟の要素だったのかと思う。離婚した時、私は彼を男性とは見れなくなっていた。一人の男友達、もっというと血の繋がらない弟、そんな感じだった。友人には見せられないけど身内には見せられる姿をさらせる存在。好きに変わりはなかったが、男女とかを通り越した好きに変わっていた。もしくは自分の中でそう変えていったのかもしれない。この人への好きという思いを失いたくなかったから。
最後に彼からもらった手紙に「君はずっと僕の親友であり家族だ」と書いてあった。その時は分からなかったけど、私も今は同じ思いだ。大切で特別な存在。「これから」とか「一生」という言葉は嫌いだけど、彼との関係においては私は「ずっと」って言いたい。夫婦としてはダメだったけど、私たちはずっと親友だし家族だと。
泣かずに頑張って書いたのに最後の最後で号泣してしまった。処分してしまったものも多いけど、彼と一緒に撮った写真や、彼からもらった物はまだいくつか残っている。捨てきれないんじゃなくて、大事だからだってやっとわかった。
ありがとうね、元夫くん。