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生活をシンプル&豊かにする、お風呂アウトソーシングという選択肢

 こんにちは、東京で風呂なし四畳半生活を満喫中のユウユです。

 前回の記事に50ふぁぼほどいただき、ありがとうございます! やはりちいさな家での生活には、ちょっとニーズがあるのだ……! とガッツポーズしています。

 今回は、風呂なし四畳半で暮らすなら最初に考えざるを得ない『お風呂どうするの?』問題について書いてみます。

銭湯? なにそれおいしいの?

 みなさんは、銭湯などの町中の入浴施設って行かれますか?

 平成25年度時点で、日本のおうちの95.5%には入浴施設がついているそう(※)で、いまどき必要に駆られて銭湯に行く人なんてめったにいないですよね。
 私も、引っ越し前の家には当たり前に風呂があり、スーパー銭湯を除いて町中の入浴施設に行くことはまったくない、そういう生活をしていました。

 にもかかわらず、引っ越し先に風呂なし四畳半を選んだ理由があります。さらに、実際に住んでみて体験した、お風呂アウトソーシングのメリット・デメリットなどをご紹介していきたいとおもいます。

 先に結論から。
 自宅でお風呂を使わない『お風呂アウトソーシング生活』、めちゃくちゃいいですよ! たとえ今風呂付きのお家に住んでいたとしても、選択の余地あると思います。

 特にオススメなのは『お風呂を使わずシャワーで済ませがちなひと』『風呂掃除が嫌で仕方ない人』『お風呂関連の持ち物をまるっと手放したい人』『通勤・通学をしている人』など

 反対にオススメしないのは『一日に何度もお風呂に入りたい人』『午前中メインでお風呂に入りたい人』『一人きりでお風呂に入りたい人』『お風呂時間の過ごし方にこだわりがある人』などです。

使わないお風呂の家賃を払いつづけていた


 前の家は、一人暮らし用の賃貸でありながら立派なお風呂がついていました。
 ユニットバスではなく、トイレ・洗面台・浴室がそれぞれ独立したタイプで、湯量たっぷりのシャワー、浴槽はふたりで入れそうな広めのもの。

 部屋を内見したときは「お風呂場にタブレットとか持ち込んで、読書したり動画を見たり、ゆっくくりできそう!」と夢を膨らませていました。

 けれど、実際に住んでみると、忙しさに負けて毎日のお風呂はほぼシャワー。あと、元々さほどお風呂が好きなタイプではなくて、シャワーを浴びるのさえ「気持ちいい」より「めんどくさい」が先に立っていました。

 ずっと使わない浴槽設備と、そのスペースに家賃を払い続けました。
 薄々もったいないなと感じてはいたものの、でもいつか自宅でゆったり風呂りたい日も来るかもしれないし……。
 と思ってたんですが、結局退去までそういう日は来なかったですね……。

 こういう苦々しい反動で「風呂なし四畳半コスパサイコー!」と叫びながら引っ越しました。あと単純に物件の物珍しさ(なにせもう日本には、風呂なしの家が4.5%くらいしかない!)、自宅風呂なし生活をやってみたらどうなるのかなを自分で試してみたかったというのもあります。

街を見渡せばそこらじゅうにお風呂場

 そんなこんなで時は過ぎ、今は風呂なし四畳半生活を満喫しているわけですが、実際に生活してみて困ることはほぼなかったです。なぜなら、お湯を浴びられるところが、想像以上に町中に豊富だったから。
 今、私がお風呂・シャワー目的で定期的に利用している施設だけでも3か所あります。

① メイン 自宅から徒歩5分の銭湯
② 楽しむ 自宅から徒歩10分、設備充実の銭湯
③ シャワー ネットカフェの快活CLUB


① メイン風呂 自宅から徒歩5分の銭湯


 自宅から一番近く「風呂入りたい!」と思ったらすぐアクセスできる銭湯です。
 設備は古く、メンテナンスも滞りがち。なんとか営業している、という感じですが、夜に入り損ねることはまずない時間まで深夜営業してくれているのがありがたい。
 設備の古さや立地から、空いていることが多いのも推しポイント。
 ただ、その分儲かっていないということでもあるので……潰れないかどうかが心配でならない今日この頃。

 銭湯で芯まで温まってから真冬の帰り道、体はぽかぽか、頭はすーすー。最高に気持ちいいんですよ~。思い出すとふにゃふにゃしちゃう。

② 自宅から徒歩10分、設備充実の銭湯

 週末や休日に、お風呂を楽しむためうかがうことが多い銭湯です。
 お風呂の種類が複数あり、炭酸泉や白いにごり湯、複数のジャグジー
 さらに別料金にて、100℃超えドライサウナでしっかり温まる!
 欠点は、設備&立地がいいけれど脱衣所が狭く、いつも混んでいるところ。
 設備のよさと人の多さは、どうしてもトレードオフですね。
 

③ シャワーのみなら、ネットカフェの快活CLUB(一部店舗)


 銭湯がお休みのときや、出先でぱっとシャワーを使いたいときは快活CLUBへ
 リンスインシャンプーやボディーソープ、タオルまで使い放題で、シャワーの追加料金なし! 施設利用料金だけで使えます。30分以内に浴びちゃえば200~300円台。
 しかも定期的にクーポンで100円引きになって、実質200円くらいのことも……。やすい……。
 だいたい週一回くらいうかがっています。本当にお世話になっています。

銭湯の代替に……スポーツクラブを検討中


 上記の3か所が普段使っているお風呂施設なのですが、万一近所の銭湯が潰れてしまったら、近所のスポーツクラブも検討しようかなと考えています。
 こちらは月額料金で1万円弱。なので、だいたい銭湯20回分。そこに立派なスポーツ設備がついてくる! と考えると、決して高いお値段ではないなあと。
(ただ、私の家からだとやや距離があり、通勤の導線からも外れ気味なのが悩ましいところ)。

「台所のシンクで頭を洗ったっていいわけ」

 私の友達に、山手線の内側に自宅を持ち、両親に億のお家を建ててもらったりしているガチのお嬢様がいます(本人も自分のラッキーさを自覚し日々感謝している人間出来てるタイプ)。
 その彼女におそるおそる

「風呂なし四畳半に住むってどう思う?」 

と聞いたら

風呂なし四畳半いいじゃん! たぶん想像より広くて全然住めるよ、シンク広めで給湯器からシャワー出るならキッチンで頭も洗えるし!」 

 とのことでした。まさに金持ちが金持ちたるゆえんを見た気がしました。稼ぎ方もさることながら、究極的にはお金があってもなくても暮らしていけるタフさ、守りの部分も超一流なんだな……。

 というわけで、実際に給湯器でやってみたところ、彼女の言う通り頭が普通に洗えます(たらいがあると便利)。体も拭けばさっぱりします。人に会わない日はこれで済ませちゃったりしています。
 風呂がなくとも、案外創意工夫で体を清潔に保てるなあとやってみて実感しました。
 

お風呂アウトソーシング生活のメリット

 いかがでしょうか、町中の入浴施設を頼る生活に、少し興味を持っていただけたでしょうか?
 ここからは、実際に生活してしみじみ感じる、お風呂アウトソーシング生活のメリットについてご紹介します。

・お風呂掃除の時間 / 道具のコストが不要に
 銭湯通いにより、風呂場・脱衣所の掃除から 物心ついて初めて解放されました!!! これが何より嬉しかったです。
 もうぬめりやカビ、石鹸カスと戦うことなはいんだ……。掃除道具もすべて手放しました。
 掃除道具をそろえる金銭的なコストもさることながら、それらを家に置いておくための管理コストもまるっと削れご満悦です。

 一回480円の入湯料も、設備・清掃をまるごとアウトソーシングしていると思えば高くないなと。

・お風呂にきちんとつかるようになり健康体に
 昔は自宅のお風呂も嫌々のろのろシャワーで済ませがちだったのですが、準備不要でそこに広々~~~! とした湯船が広がっているなら、上機嫌で入ってしまうのが人のさが。
 手足を伸ばしてのんびりとつかるようになったので、血行が促進され、以前より健康体になったような気がします。

・イマドキ風呂なし物件なんてたいてい安い! 固定費削減にうってつけ(風呂なし物件に引っ越す方)
 そしてこのメリットも見逃せない! そもそも風呂がついていない物件のほうがレアな昨今、風呂なし物件の家賃はめーちゃーくーちゃーお安いです。
 それだけでなくガス代・水道代も大幅ダウンでほっくほくです。
前の記事に記載の通り、私は家賃だけで考えても5万円-入浴代/月が毎月浮くようになりました。生活のしやすさが段違い!!!)

・通勤/通学のついで、でお風呂リズムをつかめる。
 私のようなお風呂怠惰民にとって、たとえ自宅にお風呂があろうとも「今から入るぞ~~!!!」 というのは、それはそれは一大決心だったんです。
 確かにお風呂に入ればさっぱりはしますが……しかしそれはマイナスをゼロに戻すような行為ではないのか。そこに生産性はあるのか。今決心しなくても、10歩歩けばお風呂場なんだしまー、もうちょっとあとででいいんじゃないかナァ……。
 そんなことを考えて、のらりくらりとお風呂を先延ばしにする癖がすっかり身についてしまっていました。人に会うギリギリ前にあわただしく髪を乾かすことも多々……。
 そんな私も、ついに通勤のついでにシャワーを浴びるという素晴らしい習慣を手に入れることができました。お風呂を浴びるため自発的に10歩歩くのは途方もなくしんどくても、通勤の帰り道にひょいと銭湯やシャワーに立ち寄ることはできる。ありがとう町中の入浴施設!


お風呂アウトソーシング生活のデメリット

 ここまでいいことばかり書いてきましたが、やはりデメリットもあり万人にオススメできる生活ではないです。

・お風呂に頻繁に入りたい人、午前中に入りたい人、一人でお風呂に入りたい人には合わない(銭湯)
 銭湯の入湯料が480円でまあまあお高く、
 たとえば「一日3回お風呂に入りたいんだ!」というような方は、それだけで4万↑/月かかっちゃいます。月4万円も追加予算があれば、いい風呂のついた部屋に引っ越せちゃいますね。
 また、銭湯は午後3時前後~深夜まで、という営業時間がスタンダードなので、午前中にお風呂に入りたいライフスタイルの方とは相性が悪いです。
 公衆浴場なので、個室空間でお風呂を楽しめないのもデメリットのひとつですね。
 もちろん、銭湯以外にも入浴できる施設はたくさんありますので、そっちを活用するのが一手ですが、銭湯が使えないとなるとどうしても入浴施設の選択肢は狭まります。

・お風呂に上がってから家に帰るまでが暑い/寒い
 お風呂上りに外気が冷たいのは、風邪にさえ気を付ければなかなか気持ちがいいです。が、お風呂上りに灼熱の太陽の下を歩くと、せっかくの風呂上りが台無しに……。できればお風呂屋さんまでのアクセスは5分、遠くとも10分以内にはおさめたいと思ってしまいます。

・入浴施設の閉店がありうる
 自宅のお風呂なら、故障や天災がない限りは自分の都合で使えますが、商業施設となるとそうはいかず、閉店や移転があり得ます。ほかの人の都合でライフスタイルの変更を余儀なくされる場合も……。

・お風呂時間のカスタムができない(銭湯等の公衆浴場)
 自分好みの入浴剤を入れてみたり、お風呂に防水タブレットを持ち込んでのんびり動画視聴したり……といった、お風呂での過ごし方のカスタマイズはできなくなります。

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 というわけで、お風呂アウトソーシングについてご紹介しました。
 一概に誰にでもオススメできるライフスタイルではないのですが、一方でメリットも豊富にあります。もし貴方が「自宅の風呂を使わなければもっと生活をラクにできるかも……?」と少しでも考えられるのであれば、思い切り背中を押させていただきます。
 自宅からお風呂に関するものを全部なくせる快適さ、やみつきですよ~!

 とはいえ、私も自宅風呂なし生活を営むのは、今回が生まれて初めて。

 おそるおそる足を踏み入れた風呂なし四畳半生活、自宅では狭くて完結できないことが多いからこそ、目を皿にして町中を眺めることになりました。そして、公衆浴場やネカフェ、スポーツクラブなど、代替できる場所はいろいろあるのだなあと気づきました。

 家賃が高いと言われがちな東京にも、こんなライフスタイルもあるんだと面白がってもらえたら幸いですし「今度銭湯にいってみようかな」と思っていただけたらなおのこと嬉しいです(※)!

 ここまで読んでいただきありがとうございました!

売り上げも営業店舗数も減る一方の公衆浴場が盛り上がることは風呂なし民にとって重要ですのでね!(リンク先はPDF)

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