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オーガニックを選ぶことは社会貢献につながる

オーガニックはプロセスや仕組みのことである


先進国の中でもとりわけ低い日本のオーガニック食品普及率。

ヨーロッパでは学校や病院、刑務所などにも有機食材が浸透しつつある中、日本ではいまだに”意識が高い人のモノ”というイメージだったり、贅沢品、ファッション感覚のように捉えられてしまうことが多いと思います。

ですがオーガニックのものを選ぶことは、残留農薬や有害化学物質から自分や家族の身を守るという個人目線の利益を得られるだけでなく、

⚫︎農家さんやその近隣住民の方々の健康被害
⚫︎土壌・水・大気汚染などの環境問題
⚫︎生物多様性の破壊
⚫︎児童労働や低賃金労働などの労働搾取問題

などのさまざまな環境問題や食の安心安全など、
現代が抱える社会問題も解決しうる社会全体の利益につながることなのです。

そもそもオーガニックとは最終的に出来上がる商品(成果物)のことだけを指すのではなく、生産流通に関わる全工程のプロセスや仕組みのことを指します。

オーガニックは知れば知るほど奥が深く、ここでは書ききれないほどの魅力やメリットがたくさんあります。
日本ではまだまだハードルが高く、消費者が気軽にオーガニックやサスティナブルな製品を購入できる場所は身近に多くはありませんし、

そもそも日本人の大半がそこに意識が向いていないと感じます。
そこには知る機会がない・学ぶ機会が与えられてこなかったことに原因があると思います。
知らない人がとても多いのです。

日本は気候などの問題上仕方がないと思いますが、世界有数の農薬大国といわれ、有機農業の導入も遅れており、
それだけでなく食品表示などの食品が安全であるかを知る権利を含め、日本は世界の流れと逆行して安心安全な食に関する規制が緩和している側面もあります。


日々の選択が様々なところに関わってくる


「買い物は投票であり生産者さんを応援すること」

⚫︎私たちが手にとる商品が生産・流通する背景にはどのようなことが起きているのか?
⚫︎低価格製品短期間大量生産がなぜ成り立つのか?

日々の自分の選択が環境汚染や労働問題、動物搾取など様々な社会問題に知らず知らずのうちに加担してしまっているかもしれないのです。。

消費者に今より知識がつき、手に取るものが少しずつ変わっていけば生産者さんを買い支えることにもつながり、
人や動物や環境にも優しい商品が、もっとたくさんの人に手の届く価格で市場に出回るのではないでしょうか。


手軽で便利で安価なものを求めてきた私たち消費者。
子どもの頃からそういったものの恩恵をずっと受けてきたからこそ今があり、日々忙しい中で助けられているのは事実であり、もちろん感謝するべきであります。

ですがそういったものが過多になっている現代(人類の歴史の中で初めてのことなので安全性の研究も未知な部分があると思います)取りすぎることによる身体への影響だっったり、定価格なものばかりに目を向けてしまうことで最終的に自分や家族や見えない誰かを苦しめることになってしまっていたら悲しいですよね。。


知った上で選ぶのは自由


選ぶもの全てがオーガニックやサスティナブルなものじゃなくていい。
今の世の中でそれは不可能に近いので、1人1人置かれている環境や状況に合わせ、できることをできる範囲でやっていくこと。
やるかやらないか、0か100 ではなく、
何だったらできるだろう?と考えて少しでも行動してみる。

自分1人が動いたところで…と思ってしまうかもしれないけれど、日々の小さな選択をちょっと意識してライフスタイルに少しずつでも取り入れていけば、

それが積み重なり、更にたくさんの人が行動していけばそれが大きな流れとなって循環していき、よりよい環境、未来につながっていくと思います。

自分や周りが苦しくならない程度に、心地よさを大切にして、普段の生活を楽しみながら。
「ここは楽しむからじゃあ他のところで体にいいこと、環境にいいことをしよう!」という感じでいいと思います。

プラスマイナスの意識、何事もバランスが大切ですね。
1人の100歩より、100人の1歩♡

続いていく命のためにできること


子どもたちが将来自分で買い物するようになった時、安心安全なものが普段の生活圏内に当たり前のように並ぶ世の中であってほしい。

人に優しいものはありとあらゆる生き物や環境、延いては地球にも優しいのです。
選択した物や行動で自分が健康で美しくなり地球環境も健康で美しくなっていく♡

そう想像したら希望が持てるしやる気が出てきますよね!

子どもたちの未来の為にも環境を整えておくこと。
私たち大人の役割として大切なことだと思います。

私の息子は小学生になった頃から、学校での教育のおかげで給食の食品ロス削減にクラス全体で積極的に取り組んだり、SDGsについてみんなで考える時間があり、学んだことを家で教えてくれたりするようになりました。

またお友達の為・環境の為にできることを自分たちなりに考えて教室の掲示物として貼ってあったりと、
「自分たちに何ができるかな?」と子どもたちそれぞれが考えた可愛くて純粋なアイデアに、思いやりや優しさも伝わってきて感動しました。

ある時の授業参観の内容も「自然を守ろう!エコプロジェクト」と題し、いくつかの班に分かれそれぞれテーマを決めて調べ、発表してくれました。
生態系の破壊”についてや”身近な商品に付けられている様々な環境ラベルの紹介”

”こういった商品をなるべく買うようにしましょう”など子どもたちから色々教えてもらいました。

子どもたちが環境負荷を減らすことなどを学び、取り組んでいこうとしている。

私たち大人の方が今までの歴史の中で環境破壊を繰り返してきてしてしまっているのに。。
何度も何度も、子どもたちを通してまでも投げかけられるこの事柄に「もっと取り組んでいかなければ!」と思わされました。
順序が逆な気がしてなりませんが。。

動植物や環境のために自分にできることをする。
その為にもまずは農業者・生産者のみならず、消費者である購入者の知識が高まることが必要であると思います。

そして一人一人が自ら考え自分のライフスタイルに合わせた無理のない取り組みをしていけばいいのであって、決して他者に強要するものではないとも思います。

今はもちろん未来のことも愛をもって想像し、考え、行動すればより良い社会に創り替えていくことは可能なのではないでしょうか。

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