わたしが店長!?
わたし一応薬剤師なんです。一応。笑
前回は薬剤師を目指すきっかけから、大学院生までのことを書きました。
今回は、就職してからのことを書きたいと思います。
1.漢方相談員はじめました
薬剤師免許をとったにも関わらず、薬剤師らしい仕事に一切興味を持てなかったわたしw
そんなわたしが出会った漢方相談員という仕事。後に私の天職になる仕事です。
「この仕事、病みつきになりますよ」と教えてくれた会社にお世話になることになりました!
漢方相談員は店頭に立ち、お客様の話をお伺いし、体質や症状に合わせてオーダーメイドの養生の提案や、漢方薬をご用意する仕事です。
また、自社商品である漢方茶や健康食品なども健康維持増進の一環としてお客様にご提案していました。
まだ右も左もわからないままでしたが、お客様の話を聞くのが本当に好きで・・・。接客は楽しいなぁと思っていました。
仕事にも少しずつ慣れてきて、本格的に漢方相談もスタート!遂にデビューしました!
まだデビューして間もない頃、糖尿病でお悩みのお客様が相談にきました。
先輩相談員のおじいちゃんは、そのお客様を私に担当するように言ってきたのです!
わたしは、糖尿病を漢方で読み解く知識がまだない、どんな養生を提案したらいいのか判らない!
焦りました。そして素直におじいちゃんに言いました。
『まだ(漢方で考える)糖尿病の知識がないのにわたしでいいんですか?』
すると、おじいちゃんは
「やまださん、お客様のお話をよーく聞いてきてください。相談の仕事はまず聞くことです。」
そのときのことは今でも忘れられません。
わたしの漢方相談の基本となっています。
まずはお客様の話をしっかり聞く。
これ簡単そうで難しいのです。
知識や経験があるとすぐ解決策や提案をしたくなります。
でもそれは違うんだと。
みなさんはいかがですか?
自分の話を一生懸命聞いてくれる方に共感したり、話を聞こうと思いませんか?
相談は相手の話を聴くことから。
ただのコーチングになってしまう。
それはお客様が望んでいることではないのです。
2.店長になっちゃいました
漢方相談員を初めて2年が経ち、もやは『夢中』
相談をするのが楽しくて、昼休みも惜しんで仕事に明け暮れていました。
お客様に直接『ありがとう』と言われることが、単純に嬉しくて。
入社前に聴いた『病みつき』を味わってました。
そんなとき店長をやってみないかというお話をいただきました。副店長すら経験せず店長!?
でもその時わたしこう思いました。
店長になったら、漢方相談に集中できなくなる。。。
店舗運営やバックヤードの仕事をするんだ・・・
それだけは絶対嫌でした。
素直に会社に相談しました。
そうすると
「店長も漢方相談していいんですよ!」
と言われました。
ならやってみます。って店長になっちゃいました。笑
3.伝説の店長への道
店舗の移転や会社の方針転換、店長業務などさらに忙しくなりました。
休憩をとれない日々。。。ただただ目の前のお客様の相談をすることに必死になっていました。
スタッフの方には、店長業務を手伝ってもらい(本社には内緒。笑)わたしが漢方相談に集中できるように助けてくれました(涙)
カリスマなんて言葉は程遠く、いつも助けられているばっかりの店長でした。
でも真面目に仕事してました!笑
店長携帯は休みの時も離さず持ち歩き(出ないけど)常に仕事のことばかり考えていました。
そのお陰もあり店舗の売上は右肩上がり、どんどん目標数字も上がり、ついには全国店舗売上第1位を獲得する店舗になりました。
宮城県の仙台市の店舗ですよ!?ここ。
全国店舗売上第1位
もっと集客人数が多い店舗はたくさんあります。でも1位になっちゃったんです。すごく嬉しかったです。伝説の店長の誕生です!
ところが・・・
店舗移転もあって、初めての試みがありました。それは1月2日の朝から福袋を売ること。実は仙台といえば『初売り』
『福袋』の文化なんですよ〜!
でも、わたし気づいてしまったんです。
「わたしなんで福袋売ってるんだっけ?」
会社の方針なんで仕方ないこともあります。
でも福袋?
わたしは自分の気持ちに気づきました。
自分の心を誤魔化していると。
いろいろありますが、全部自分の気持ちを誤魔化していました。
自分の本当のが気持ちを感じる時間がないくらい忙しくしていました。
そんな状況でも漢方相談については絶対手を抜かなかったです。
でも、、、限界って来るんですね。
身体は素直なんですよ。
健康を啓蒙している自分が、一番自分の心も体の声を無視していたんです。
その結果、、、
強制終了です。で、どうしたと思います?
会社を辞めることになってしまった。(店舗を離れてからも色々ありましたが、まだ話せません笑)
たくさんの恩師の助言もあり、自分の気持ちに素直になることにしました。
誤魔化すことに慣れていたので、素直になる方が勇気って必要なんですよね。
素直になった私の、当時の一番の願いは
『休みたかった』
まずは休もう、そして『自分にしかできないことをやろう』
そんな学生の時の気持ちを大切にしようと思い、会社を辞めました。
私にとって、『休む』『立ち止まる』というこもは、この世で一番恐ろしいことでした。
『立ち止まったら腐る』
そう本気で思っていたから。
でも、今は心底思います。
あの時、ちゃんと立ち止まって良かったと。
次回は、「釉 漢方カウンセリング」を始めたことを書きます。楽しみにしていてくださいね!
4.プロフィール
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