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温泉沈没紀行③【福島県猪苗代町 中ノ沢温泉花見屋旅館】

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某禍の影響で気軽に他県を訪問することが憚られ県内を中心に周遊するようになり、その中で尖った泉質の温泉を巡るきっかけの1つになったのが「中ノ沢温泉」。
小さい頃は家人に連れられて温泉を巡っていたこともあったが、この某禍で県内の温泉をしっかりと巡るまでは、実は存在すら知らなかった。

肌にビリビリと効く強酸性(ph2.1)の湯が特徴。旅館の数に対して湧出量が多すぎる為、一帯の旅館は全て源泉かけ流しという贅沢極まりない湯使い。
常に優れた泉質の湯浴みを愉しめる中ノ沢温泉の中で、最も訪問回数の多い旅館を取り上げる。

福島県猪苗代町「中ノ沢温泉 花見屋旅館

中ノ沢温泉街(2021年11月撮影)。同じ安達太良山麓の温泉地で強酸性泉という共通点がある高湯温泉や岳温泉に比べ閑散としており、鄙びた印象。だがそれがいい

日帰り入浴客を積極的に受け入れており、フロントにはポイントカードが置かれている。スタンプが7個貯まると次回の入浴が無料になる

脱衣所からは特徴的な構造のガラス張りで内湯と露天風呂が見える。

内湯。湯口のすぐ横から温度調整で加水されているが、それでも気持ち熱め。ケロリン桶に温泉水と石鹸を入れ、全く泡立たない様子を見てその酸性の泉質を確かめるという餓鬼のような遊びをしていた。

露天風呂はかなり浅め。デフォルトで寝湯のような姿勢になる。浴槽の浅さ故、冬はだいぶぬるめの湯温になり、個人的にはとても入りやすくなる。

2021年1月に、草津温泉の温泉水がアレなウイルスを不活性化させる効果があると報じられたことで、中ノ沢温泉側から群馬大学に調査を依頼したとのこと。客寄せの思惑が見てとれる

今のところ大々的に知名度が上がった感じは個人的には全くないが、混み合ってほしくないのが正直なところ。捨てるほど湧き出ている良質な酸性泉を浴びたい温泉好きの方は是非訪問されたい。

日帰り料金 700円
受付時間 10:00~18:00

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