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インテリア#0 インテリアコーディネーターになった理由

嫌なことがあればそれに気づき変えていける。
自分の気持ちに正直でいられる。

誰かのために、そんなチカラをくれる空間作りをしたい、と思っています。

今回は、「居心地の良い空間に身を置くと、自分の気持ちに正直になれる」と気づいた過去の経験から、インテリアコーディネーターになった理由をお話しさせてください。

※過去の悲しい経験を綴ったので、苦手な方はお控えくださいね。


いつも私を救ってくれた「空間の心地良さ」

死産で気づいた、「快適な空間」の重要性

私は初めて妊娠した子を死産しました。

この悲しい経験が、「居心地の良い空間に身を置くと、自分の気持ちに正直になれる」と気づかせてくれたきっかけの出来事でした。

初めての妊娠で、不安とわくわくの気持ちで毎日週数をカウントし、やっと迎えた5ヶ月の安定期。
安産祈願に行った翌日に、原因不明の早期破水が起こりました。
「羊水が足りないため赤ちゃんは助からない」と医師に言われ、崖から突き落とされるような絶望感と、自責の念にかられました。

5,6ヶ月にもなると、出産方法は普通分娩しかなく、硬く閉じた子宮口を無理やりバルーンや促進剤等で開けて産まなければいけません。
この処置はそれはそれは痛く、痛みと悲しみで、「なぜ私がこんなに辛い経験をしなければならないのだろう」と涙が止まりませんでした。

火葬等を済ませ、日常が戻っても、現状の何もかもが嫌で、ただ何もせず過ごしました。

このまま何も変わらない元の生活には絶対に戻りたくない、何かを変えたい、そう考える中でまず思ったのが、「引越ししたい!!!」でした。

その頃、私は夫がひとり暮らししていたマンションに住んでいました。
都心の1LDKで、新築のデザイナーズハウスだったので綺麗な部屋でしたが、

・日差しが入らず、日中も夜のように暗い
・家具が大きすぎて通行に一苦労

このような、とてもリラックスできるような空間ではなく、しょっちゅう実家に帰っていました(笑)

家具に占められた窮屈な部屋に、夜遅く仕事から帰り、疲れた〜と座ったソファの上で、気づくと朝を迎える。
こんな生活に戻りたくないと思いました。

リラックスできる部屋で自分と向き合えたことで、状況をどんどん変えられた

その後、徒歩10分離れたマンションに引っ越しました。

日差しで明るい、同じ家具を置いてもスペースに余裕のある、緑が見えて川が近い部屋です。
毎日がとても気持ち良く、ただ生活するだけで気分が上がりました。

そんなリラックスできる環境と部屋を手に入れると、
「嫌だったのに見過ごしていたこと」にどんどん気づくことができました。

・実はパワハラの上司から離れたかった
・深夜帰宅はやめ、健康的に過ごしたかった

蓋をしていた自分の気持ちに気づき、意を決して上司と人事部長に掛け合い部署移動を果たしました。
組織の調和を崩したくない、「いい子」になりがちな私がこんなに行動的になっていることに自分で驚きました。

「毎日心地良い空間で過ごせること」が、私に「もっとこうしたいな」と気づき行動するエネルギーを与えてくれました。

私が目指したいインテリアデザイナー

家具や雑貨を選ぶコーディネーターの先には、内装を全て請け負えるインテリアデザイナーになりたいと考えています。

高級ホテルやおしゃれなレストランのように、テンションの上がる空間もいいですが、まずは、過ごしていてストレスを感じるポイントがないことや、環境として気持ち良く過ごせることが最重要だからです。

・部屋は十分明るいか?
・家具の大きさは適切か?
・収納の数や大きさは適切か?
・動作にストレスがかかるところはないか?
・・・

毎日過ごすお部屋にストレスがないことをクリアした上で、好みに応じたインテリアテイストを実現していきたい。
世の中にある物件は全て唯一無二で、そこに暮らす方の価値観もさまざまです。「そのお部屋のその人の価値観」に合わせたお部屋づくりができるインテリアデザイナーになりたいと日々勉強しています。


お読みいただきありがとうございました♪

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YU|
インテリアコーディネーター資格保有、New York School of Interior Design受講を経て、現在はアメリカの現役デザイナーの元でインテリアを学びんでいます。インテリアデザイン事務所での仕事経験があります。普段からインテリア関連情報を幅広く収集しています。
育休中にインテリアコーディネーター取得。フリーランスでインテリアコーディネートの仕事をしていくことが目標です。
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