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2022年11月の記事一覧

変わりゆく街、かわらないもの

変わりゆく街、かわらないもの

『わたしは光をにぎっている』という映画を観た。
静かで好みの映画だった。
映画を観て感じたことを書こうと思う。

今まであったものが無くなることは寂しい。
少し前に、ずっと通っていたTSUTAYAが閉店した。タクシー乗り場の屋根が解体されなくなっていた。いつも行ったり見かけていた風景が少しずつ変わっている。
その場所に歴史があったり思い出が詰まっているほど、2度と同じ景色が見れないと思うと、とても

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フォレスト・ガンプ

フォレスト・ガンプ

5年ぶりにフォレスト・ガンプを観た。
5年前の自分はこの映画を観て、どう感じていたのだろうか。残念ながら記録に残すのを忘れており、その思いを確かめることはできない。でも今回再び観ることができて、本当によかったと思う。

フォレスト・ガンプは、小さい頃からどんな時も常に前を見て走り続けた。
彼のまっすぐな性格と、何事も真面目に取り組むひたむきな姿にとても感動した。生きる力をたくさんもらった。

「人

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思い出の映画館とドライブ・マイ・カー

思い出の映画館とドライブ・マイ・カー

家から一番近い映画館のはずなのに、
その映画館へ行くのは3.4年ぶりだった。
思い入れがたくさんあるからか、単に遠ざけていただけなのか、私にはわからなかった。
ただ機会がなく行けてなかったのだと思う。
でも、ドライブマイカーを観ようと思った時、なぜかその日は直感的に、この映画館に行っておかなければいけないなと思った。

その映画館はショッピングモールの建物の中にある。よく母親や叔母と、買い物やご飯

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孤独に寄り添う音楽ー映画フィッシュマンズ

孤独に寄り添う音楽ー映画フィッシュマンズ

孤独を感じる時、フィッシュマンズの曲が寄り添ってくれた。

私がフィッシュマンズを聴き始めたのは全盛期の頃ではない。ボーカルの佐藤伸治さんが亡くなっていると知ったときはとても衝撃を受けた。もう新しい音楽を聴くことができないんだと思い、悲しみが込み上げてきた。

この映画を観て、フィッシュマンズの活動の中には様々な苦労があったことを初めて知った。

当時、スピッツやウルフルズなどが売れていた中、フィ

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アフター・ヤン

アフター・ヤン

ずっと観たかったアフターヤンを観た。
頭に浮かんでは消える、言葉にすることが難しいなにかを感じた映画だった。
そのなにかを考え、リリイ・シュシュと坂本龍一を聴きながら、次の駅まで歩いた。
観て1日経った今日も、ずっとこの映画のことを考えている。

自分の歩んできた道のり・人生は他の人にはわからない。逆も同じで、私は自分以外の人の全てを理解することはできないと思っている。

家族や友達の過去の記憶や

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