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「佐々木、イン、マイマイン」を引き込まれるように観た。主演の藤原季節さん、どこかでって思ったら、「アイネ」の聴覚障害の青年役の方。今回はかけ出しの役者の役。テネシーウィリアムズの「ロンググットバイ」を演じる場面があり、戯曲のセリフが主題にも通じる。切なくどこか滑稽で心に沁みる。
“推しの追っかけ”ってしたことないけど、ちょっとそんな気分。下北沢でアイネの春馬さんを観て、翌日に新潟でバナナの春馬さんを観た。次はいつ何処で観ようかと、タイミングを図っている。たくさんの人の思いがあるからこそ、全国で、海外でも繰り返し上映されている。凄いな、嬉しいな、感謝だな!
映画「こんな夜更けにバナナかよ」。シネウィンドさんでチケットを予約。スクリーンでは初めて観るので嬉しい。今日は東京。往来もしやすくなった事と、他の事情もあって、週末には夫の住む家へ。そこから、割と近いミニシアター。6日間も上映してくださるって素敵。二重生活も悪くないね!
「大切なことはすべて君が教えてくれた」のメイキングで、オールアップの映像を見た。本格的な演技は初めての武井咲ちゃん。感極まって泣いている咲ちゃんに、花束を渡す春馬さん。その時の声かけやしぐさに、さりげなく、優しさが滲み出ている。いつでも、どこでも、誰にでも、本当に優しいなぁ。
「大切なことはすべて君が教えてくれた」。一話の始業式と、九話の終業式。修二と夏美の表情の対比が秀逸。修二は困惑の表情から、凛々しい表情へ。対する夏美は、お姉さん的眼差しから、愛するがゆえの不安な表情へ。大切なことに気づく過程の、二人の心の変遷。九話は北斗星のシーンにため息が。
「真夜中の五分前」。今日の考察。生き残った彼女は、事故のショックで部分的な記憶を失ったルオラン。そして、自分はルーメイだと思い込む。 ティエルンに疑われ、苦しみ、ペソアの詩に導かれもう一度教会を訪れた所で旅の記憶が蘇る。今を生きると決断したルオランだったと。 新しい私であったと。
「真夜中の五分前」の原作を読んだ。映画に出てくるペソアの詩は原作にはない。気になる詩だった。゙誰も他人を愛することはない、他人の内にいると思っている自分を愛する”というペソアの詩。他者を鏡にする感覚?小説も映画も読み手や観客に委ねられる部分が多い。抽象的な愛を探る旅に誘われる。