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恋愛が禁止された環境で高校生たちはどう生き抜くか 〜『恋愛バトルロワイヤル』〜

ここ2日でNetflixオリジナル『恋愛バトルロワイヤル』を一気見。

正直はじめはNetflix内のランキングに入っていたため、試しに第1話を視聴。そこから止まらなかった。

個人的に受けたこのドラマの印象は、韓国ドラマっぽい、である。
「これは日本のドラマだぞ!すぐ韓国ドラマの話を出してくるな!」そう言いたくなった人は “まず話を聞いてほしい”

なぜ韓国ドラマっぽい印象を受けたのか。
それは圧倒的王道設定とそれに基づく明確な人間関係、俳優陣のレベルの高さ、さらにそれゆえの見やすさを感じたからである。

弱者、貧乏人の成り上がり。
恋愛禁止というブラック校則とそれへの服従と抵抗。

どれも好きな設定。
はじめは、きっとどこかでグダるだろうと思って視聴していたが、最後まで走り抜けた。

よくわからない校則を背景も共有することなく、ただ生徒たちに強要する大人たち。
それに苦しみ、怒りを露わにしながらも、恋愛を通じて成長していく子どもたち(生徒たち)。

物語を通じて、どちらの立場の感情もしっかりと描かれていた。
俳優陣のその役柄の年齢に合った演技により、みるみる感情移入してしまった。

このドラマは視聴者の年齢によって感じ方が非常に異なると思う。
ぶつかり合う大人の義務と子どもの自由。

少し大げさかもしれないが、これをただのエンタメとして終わらせることなく、少子高齢化がより加速する現代日本において、子どもや若者世代について改めて考え直すきっかけになる作品なのではないだろうか。
また、大人に頼りっぱなしではなく、子どもたちも自分で道を切り開いていく選択を自身で行っていかなければならない。

たかがエンタメであるが、私はそれほどにこのドラマは示唆に富んだ作品だと思う。

このドラマは意味深な雰囲気で幕を閉じたため、勝手にシーズン2を期待している。

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