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プロジェクトあるある(86)

本日のプロジェクトあるある:

「エンジニア出身のプロマネは、深刻なトラブル現場に居合わせると、なんだかんだエンジニア魂が燃え上がることがある」

プロジェクトの期間中、技術的なトラブルが発生するというのは普通にあることです。

エンジニアからキャリアチェンジしたプロマネは、こういうトラブルの時、心の奥底に眠っている「エンジニア魂」に火が付くことがままあります。

これはプロジェクトあるある(53)(こちら、有料となっています。興味があればどうぞw)で書いたあるあると似てますね(笑)


これは、超ビッグなグローバル企業の電話システム構築プロジェクトに入ったときのことです。

私たちが導入する新しい電話システムと現在お客様が使われている電話システムとの相互接続を行ったのですが、いくつかの問題が発生していました。

そこで、プロジェクトチームのリードエンジニアM君と一緒に客先訪問し、トラブルシュートを行う事となりました。

特に重たい問題は2つ。

この2つが解決しないと、そもそも新システムの導入そのものが延期、最悪の場合中止という事態もありえる位、深刻なものでした。

一番大きな問題については、なにをきっかけに発生するのか(発生トリガーといいます)がまだわかっていません。

そこで、まずは再現時の条件を見つけ出すことから始めます。これが実に難しく、なかなか見つかりませんでした。

M君も一生懸命いろいろ調べますが、糸口が見つかりません。

そんな中、M君が過去に同様の事例がないか調べていた中で、事象は全くちがうのですが、ある事例をポロっと言ったことを私は聞き逃しませんでした。

ここで私のエンジニア魂が突然ボゥッ!と燃え上がります。

それだ!

私からM君に問題の推測と仮説を伝え、すぐさま検証してもらいます。

通信の方向性と通信機器の種類の組み合わせから4パターンのテストを行うよう指示しました。

すると1パターンだけ問題が発生することが判明!

無事再現方法を発見したのでした。

これは非常に大きな前進です。

なぜなら、再現方法がわかっていないとなんらかの対応を施したとしても、それが治ったかどうか確認できないからです。

少し遅れて一緒にトラブルシュートを行うため既存電話システムを構築した会社の方が来られました。

ここまでの検証結果を説明します。

すると、検証結果からすると、既存システムのある設定を変更することでうまくいく可能性があると言うことでした。

その設定変更を実施したらなんと!

現象が発生しなくなりました!


よっしゃあーーーー!!!


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時間の限られた中、お客様先でのトラブルシュートを解決できるのは、なんとも言えない快感ですね。


その後、2つ目の大きな問題解決に着手しましたが、こちらはなかなか糸口が見いだせない。

システムの再起動や設定の入れ直しまでいろいろやってもだめ。

なにげなくM君が新しいシステムで稼働しているサービスの非活性化/活性化(分からない方は雰囲気だけ楽しんでくださいませ^^)を行ったら解決。。

サービスの再起動やサーバの再起動までやったので、そこは盲点でした。

その後、これまで出てこなかった新たな問題が発生し、かなり痺れる瞬間もありましたが、なんとかそれも解消。

大きな問題は解決することが出来ました。

ひとつだけ問題を積み残したのですが、現場でやれることはもうないため、これで退館。

客先を出たのは午後9時。ほぼ12時間、会議室にこもっていたんだなぁ。。

外の空気を吸った瞬間、草木のにおいがしました。

久々の現場でのトラブルシュートへの参加、痺れました(笑)


とまあ、こんな風に、トラブルでなんとかしないといけない、というような時にエンジニア君が煮詰まっていたら、自分のエンジニア魂が突如燃え上がるのだ、というお話でした。

プロマネになると現場に行く機会は減っていきがちです。それでもこう言った機会があるときは積極的に現場へ出ていろいろ経験することは大事だと思います。


それではまた!

日々感謝 m(_ _)m


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