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プロマネの大先輩から聞いた、なるほどなぁ、という話

前職時代の話です。私が独立するときにいろいろ相談にのっていただいたプロマネの大先輩カズさんと昼食に行ったときの話です。

いろんな話をしている中、カズさんが次のようなことを言われました。

「いまの会社のプロジェクトマネージャには、ある程度技術的なバックグラウンドが求められる。なので、エンジニアで深く技術から設計に携わってきたタカハマさんは、すごくいいスタンスでプロジェクトマネージャができていると思います。」

ちょっとこっぱずかしいですが、褒めて頂きました。

この言葉の背景なんですが、当時自分達が対応するプロジェクトはお客様の要件定義や、中長期計画の策定から入ることが多かったのです。

で、お客様はあまり明確な方針というのは持っていなくて、ボヨーンとしたイメージしか持っていないことが多いのです。

このフェーズではエンジニアがアサインされることが少ないので、プロジェクトマネージャがある程度テクニカルな部分の方向性を決めて行くことがあったりするのです。

なので上記のようなコメントとなったのですね。

で、その会話に続いて

「おーー、なるほど確かにそうだ!」

と思うことを言われました。それは、


プロジェクトマネージャは、オーケストラの指揮者と同じだと思うんですよね。


「各パートは、それぞれに極めた演奏者。しかも、それぞれ個性が強い。その個性が強い奏者の音色を、指揮者が考える方向性へと誘い、最終的にひとつにまとめあげる。そんなイメージが近いと思います。」


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これは実にうまい表現で、言い得て妙だな、と思いました。

どんなプロジェクトであっても、様々な背景のメンバーが集まり、作業を進めていきます。仕事に誇りを持ってやっている人もいれば、まだ自信のないメンバーもいます。

このチームメンバー間でお互いに歩み寄らないといけない部分や、どっちかに負担をお願いしないといけなかったりするシーンで衝突がおきたりする場合があります。

そこをうまく取り持つ。

いわゆる「調整」ですね。

エンジニアは、やはりそれなりにテクニカルな言葉で会話できたほうがやりやすい反面、上流のコンサルタントは、逆に咀嚼して説明しないと伝わりません。

その間を取り持つのは、結局技術を理解しておかないと出来ない事です。

それぞれに対し使う言葉はかなり違いますからね。

このあたり、指揮者が各パートに指示を出している様子が重なって見えます。

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こうして最終的にプロジェクトを成功させるというのは、確かにオーケストラの指揮者に近いな、と思いました。

まあ、自分の担当してきたプロジェクトで美しいハーモニーを奏でられていたかどうかはなんとも言えませんが、最終的にはきれいにビシッと演奏を終えたいものです。


それではまた!

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日々感謝 m(_ _)m


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