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部活動・学生スポーツを経験してきたあなたに伝えたいメッセージ ~前半~

昨日の記事を書いている時に、過去自分がスマホのメモに残していた「引退する卒業生に送る言葉シリーズ」を見つけたので、本日はそこから『部活動・学生スポーツを経験してきたあなたに伝えたいメッセージ』をお伝えしたいと思います!
数年分発掘されましたので、今日・明日の2日連続でお送りします!

【成功体験と失敗体験】
創部史上初のインターハイ団体出場を決めた代には、それを掴んだメンバーもいれば、逃したメンバーもいて、それぞれ違った思いで引退を迎えていました。その時に送った言葉。
「魅力的な人物」が何をもって魅力的であるか、ということを考えた時、私は『豊富な人生経験があること』が重要だと考えています。なぜなら、その経験がひとつひとつの言葉に深みを与えてくれるからです。
本を読んだり、話を聞いたりして言葉を「増やす」ことはできますが、それに何らかの実体験が重なった時、その言葉に魂が宿り【言霊】になる。周りはその言霊に魅了され、魅力的であると感じる。
だから、良いことも悪いことも含めて経験をたくさんして、皆さん自身の価値をどんどん高めていってください、というメッセージ。

【不言実行と有言実行】
これまでの中で一番多くの代に共通して伝えているメッセージ。結構重みを感じずに『日本一を目指します!』とか『全国大会に出場します!』と宣言はするけど行動が伴わない、というのは、高校生くらいだと良くありがちな話です。これから大人の世界に飛び込んでいく彼らに『自分の言った言葉の重み』を感じてもらうために伝えていました。
簡単に言い換えると『出来ないことは簡単に(軽い気持ちで)言わない。言ったからには出来るようになるまで黙って努力する』ということです。ビッグマウスは大いに結構!、ただ言ったからにはそれはもう、やり遂げる覚悟を相当にもってやって欲しい。誰かに言われたことはまだ良いにしても、自分の言ったことだけは裏切らずにやり遂げることはぜひ意識していただきたいです。ポイントは『自分ルールを作ってそれを絶対遵守する』こと。

【逃げ癖と不屈】
私の座右の銘である『不撓不屈』の精神を、自身の実体験に乗せて語ることも多いです。辞書的な意味は、どんな困難に出合ってもひるまずくじけないこと。ようは【諦めない】ということですが、私の解釈はもう少し要素が加わります。
諦めない、というと最初から最後まで貫き通す、というイメージがあるかもしれません。ただ、私自身の経験を考えても、人間長い間生きていたら何回かは心が折れることがあります。私も既に2~3回目の前のことから逃げ出したこともあります。
ただ、一度逃げ出したとしても、もう一度帰ってきてチャレンジする。逃げた分のビハインドを埋めるために食らいつく。そうして、最終的にその場に最後まで立っていることが、真の『諦めない』ということなんだと思っています。
部活や学生スポーツをやっていると、非常に厳しい局面に立ち向かうこともありますが、それを諦めずに最後までやり遂げた、ということは、それだけでも価値のあるものだと思いますよ!

【厳しさに飛び込め】
本日の最後は、中学時代にパッとしなかった学年が、高校で大活躍するまで成長して引退していった時のメッセージで締めくくりたいと思います。
(ウチは中高一貫校なので、6年間部活を続ける可能性があるのです)
『適度なストレスを自分にかけ続けることが成長に繋がる』という話です。
この学年は、中学の引退試合の時の結果も割と散々で、高校の初期の時もほとんどのメンバーが選手候補にも入れなかったくらいでした。ただ、後にキャプテンになるリーダー格の学生を中心に、通常の練習後に誘い合って自主練習に向かったり、厳しいことを言う(!)私のところに何度もめげずに聞きに来たり、【自ら厳しさに飛び込んでいく】メンバーばかりでした。
競技力も筋トレと一緒で、ほんの少し今の自分の実力よりも高いレベルに身を置くことで、ようやく向上し始めます。そのためには【適度な負荷】が必要なのです。
そして、これを彼らが乗り越えられたのは、同級生同士の仲が良かったからなのでしょう。たしかに、たくさんモメることはあったようですが、それでも本気でぶつかり合うコミュニケーションをしていて、お互いに対する信頼は厚かったように見えました。鶏が先か卵が先かは分かりませんが、厳しい環境を共に乗り越えてきた仲間、というのは一緒の付き合いになります。この記事を読んでいるあなたも、久々にあの時の仲間に連絡を取ってみてはどうでしょうか。

私は教職ではないですが、毎年送り出す卒業生に『この組織から旅立っていく彼らに、何を伝えよう』と考える時間は、とても尊いものだと感じています。彼ら彼女らひとりひとりの人生ドラマが少しでも豊かになるように、大事に言葉を考えていきたいものですね。

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