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怪談師論5 芸人系怪談師

本稿の1にも触れましたが、案外「怖い」と「笑い」はコインの裏表。
実は怪談系動画を見て、爆笑することはしょっちゅうあります。
むしろ、それが楽しみだったりして。

もちろん、怪談そのものではなく、前後のしゃべりだったり、聴き手のビビリだったりが笑いを誘うのですが、語り口自体も決しておどろどろしいとは限らず、むしろヒョウキンで軽快なトークの怪談師もたくさんいる。
それが、根本的に「怖い」と「笑い」の親和性を示している気が。

だからこそ、一見相反するようなお笑い芸人に、優秀な怪談師が多いという逆説が成り立つんじゃないかな。

そのお一人が、

中山功太

ピン芸人で、R1グランプリ優勝者。でも、放言が祟ってその後鳴かず飛ばず、という経緯を自身、「しくじり先生」で爆笑暴露しています。
それが「第2回OKOWAチャンピオンシップ」で優勝した辺りから怪談師としても頭角を現し、いま本人が「プチ再ブレイク」と言っているように、徐々にまた、お笑いと怪談で忙しくなっている様子。

ガラガラ声の関西弁で、早口ですが、さすがの話術。見えるタイプであるため、体験談が中心です。
いわゆる幽霊話だけではなく、何とも説明のつかない、奇妙で不思議な話や、怪談界で言う「人怖」(人間が一番怖い)の話もあります。

お笑いにおいても、独特のセンスがありますが、怪談師としても強烈な個性を持っている。この両輪で、ますます活躍してほしいもの。

https://www.youtube.com/watch?v=0ZvCRELD-Ss


松原タニシ

もはや紹介するまでもないでしょうか。「事故物件住みます芸人」として大ブレイク。著作が映画化された怪談師も、なかなか少ないのでは。
もともと北野誠のやっている番組で、「事故物件に住んでみるやつ、おるか?」と言われて、「はい」と手を挙げたのがきっかけ。
そこから幾多の事故物件を渡り歩き、いまでは同時に数軒を借りている。実際に目に見えるものがある強みで、写真なども駆使して、事故物件での暮らしを語ります。
霊能力者が鑑定したところ、「無数の霊がついている」。それも「動物霊が多い」という話もありましたが、これと言った霊障もなく、むしろ大成功を果たした松原タニシ。よほど鈍感なのか(笑)、強い守護霊がついているんでしょう。

この人も、笑いのセンスが独特で、芸人としてやっていた「虚無僧アイドル」というキャラクターが秀逸でした。あれ、また観たいな。

https://www.youtube.com/watch?v=C1TCcgl1qEE


この枠、ほんとうに数が多いので、以下、省略しますが、掘れば掘るほど出て来ます。

to be continued……


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