220901 利き手を使わぬ食事のススメ・音ヌケとEdward Colin Cherry

子供の頃
アメリカの映画やドラマで
馴れぬ箸で四角いケース
紙と思しきケースの
焼そばを食べるガイジンさんを観て
何だろうかと訝しんだのを憶えています
バッテンだったり握りだったり
メチャメチャに見える箸使い
でも彼等の顔にはフザケた様子など無く
寧ろ少し誇らしい様な
“オレは新しいモノを喰ってる”
感が迸り
いつの日かアレを食べたい
そう想って居ました
そして今
そのケータリング
パンダエクスプレスが
近所にデキたのです!
早速、頼んでみました
中身は絶対的なエース
焼そばです(・ᴗ・)
もうカレコレ
30年くらい前から決めてたんです
届いたケースは時代の流れか
白くは無く
赤いパッケージながら
キチンと四角い紙のケースでした
想像よりもずっと小さなケースを開いて
さあ喰わん
と、その時
何かが足りない
と気付いたのです
いや、フォークじゃないだろ
ココはお箸だろ
僕はフォークを投げ捨て
箸を用意しました
そして数口を楽しんで
あ、ウマイジャン!
と口走りそうにナった時
何かが足りない
と気付いたのです
そう
あのヘタクソ感が足りないのです
其処で普段使わない方の手で箸を持ち
食べ出してみました
コレです…コレですよ
僕は今
かつてのブラウン管の中に居ますよ
箸はクロスにナったり
普段見ないフォームにナったり
あのヘタクソ感です
真剣に食べれば食べるほど
馴れぬ指先は悲鳴を上げ
手のひらは攣りそうにナります
でも
僕はブラウン管の中に居るのです
さながら張り込み中の刑事のように
さながらモーテルで同僚と頬張るサパーの様に
反対の手で食べる食事は難航を極め
口が欲しがるペースより
ずっと低調に進んでいきます
ますます僕は似ていきます
ブラウン管の中のスター達に
ご満悦です
子供の頃の夢が一つ叶いました
生きていて好かった
逆手での食事は箸に至って
とても新たな脳刺激となる
そう直感シました
何かに馴れた自分は
もはや馴れて居なかった自分を
想い出す機会が有りません
しかし
逆手で食べるパンダエクスプレスには
それが有ります(言い切り)
モドカシくも愉しく朝まで繰り返せた
あの初期衝動
箸先に全神経を集めて
やっと掴めた悦び
口に運んで噛み締めた時の感動
脳に悪い訳がない(迫真)
コレを読む皆さんに是非とも
勧める理由で有ります(`・ω・´)ゞ

よく来る相談で
多いのは
抜けが~ヌケが~
問題ですね
アンサンブルの中で
自分の音がヌケてこない
と謂ったモノです
単体では気に入ってるんだけろ
参加するとボヤケる
お悩みは深刻です
僕の処に来る位だから
趣味の問題
と片付けたら僕が今度は
クライアントに叱られちゃうので
此処からガチ返答
賢そうな人には
カクテルパーティ効果の話をします
欲しい情報はカクテルパーティの様な
雑踏に於いてもキチンと聞き取れる
というアレです

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