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生きづらいひとの本棚

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記事一覧

私の姿を見て花が咲くような笑顔をみせた父の顔が忘れられない

私の姿を見て花が咲くような笑顔をみせた父の顔が忘れられない

私の母は、高齢だった父と祖母の介護をしていました。

母は病気になり、余命宣告を受けました。

父は介護施設に移りました。

転倒の結果、父は脳の損傷から認知症を発症しました。

施設を訪れたとき、父は私に気づくと,父の顔は花が咲くような笑顔でいっぱいになりました。

誰も介護を手伝ってくれませんでした。私は母と父の介護を一人で行いました。誰も介護を手伝いませんが,誰もが私を責めました。私を追い詰

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読んでよかった!「自分の「異常性」に気づかない人たち」 あなたは正常ですか?

読んでよかった!「自分の「異常性」に気づかない人たち」 あなたは正常ですか?

帯にこう書いてある。

被害妄想がひどすぎる。ひとへの攻撃が止まらない。ひとを傷つけても全然平気。

絶対,あのひと,異常! そういう異常なひとたちが,弱っていたり,うまくいかなくて苦しんでいたりしているのかといえば,全然,そんなことはない。自分が異常だとはきっと全く思っていないんだ。周りのひとたちだけ,疲れていく。

「自分の「異常性」に気づかない人たち」 こういう本を読もうと思う人は,きっと,

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読んでよかった!「ヒキコモリ漂流記(山田ルイ53世」

読んでよかった!「ヒキコモリ漂流記(山田ルイ53世」

「ルネッサンス!」の山田ルイ53世の自伝。

スポーツもでき,勉強もできる。バレンタインデーには女の子からチョコレートももらえる。そんな完璧な山田少年にあるとき悲劇が起きる。

中学校の登校中,うんちをもらしてしまう。それ以来,学校に行けなくなる。ひきこもりになる。

その後,大検に合格して,愛媛大学へ。しかし,退学し,失踪。芸人を目指す。

なぜ引きこもりになったのか。なぜ立ち直れたのか。そんな

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読んでよかった!「児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」

読んでよかった!「児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた」


ハラスメント

みんながおかしいと思っている。けれども,誰も,おかしいと声を上げない。これは言ってはいけないことなんだなとみんなが空気を読む。空気を読むことは熱心だけど,苦しんでいるひとの心はあえて読まない。全然読まない。

けれども,すこしづつすこしづつ,世の中はいい方向に変わっています。虐待,体罰,いじめ,セクシャルハラスメント。当たり前に行われてきたことが,今はもう許されない。けれども,出

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[生きづらいひとの本棚] 五味太郎「大人問題」

[生きづらいひとの本棚] 五味太郎「大人問題」

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小学校の先生もう,コロナから縁がぷつりと切れてしまって,もったいないことだと思っていますが,以前は小学校の教室に1年間を通じてお邪魔していました。実践研究というやつです。ありがたいことです。

校長先生とお話ししていると,小学校では,この時間が国語だと,その時間中に絶対これだけは教えなければならない項目がある,授業が終わったら,子どもたちがそれを身につけていないといけ

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[生きづらいひとの本棚] 「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」

[生きづらいひとの本棚] 「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」

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概要 この記事は,生きづらさを感じているひとが,楽に生きるための具体的な方法が書かれた本を紹介することを目的としています。今回は,姫野佳さんの「発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を紹介しています。

トラブルにどう対処しているかわたしたちは日常いろいろなトラブルに出会います。図1をみてください。

わた

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