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日誌「ビートルズはきっと解散していただろう」 #907

ビートルズのドキュメンタリー映画『Get Back』を観た。去年、映画館でこのドキュメンタリーの一部(ライブパート)のみを観たのだが本編を観るのは初めて。解散間際と言っても良い“ゲット・バック・セッション”の映像で、これまで自分は雑誌やインターネット上の文字でしか知らなかった期間である。確かにそれらの通り、時に殺伐としているし、28歳前後の若者たちの苛立ちみたいなのも感じる。ただ、それ以上に和やかな雰囲気が流れていた。

リハーサル中の合間で、ジョンが「Help!」をふざけた感じで歌い出す。すると、他のメンバーも笑みを見せつつ続く。この瞬間を見れて本当に良かった。ギクシャクしつつも、昔の曲を通せばまた戻ることが出来ていたのだ。結果的に、このセッション自体はあやふや感じになって終わる。仮にこれが大成功を収めていても、ビートルズはきっと解散していただろうと思う。でも、この映像があることで、永遠に“この4人”を忘れずにいられる気がする。

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