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もはや大胆予想が大胆ではなくなっている

私が主催するFacebookの勉強会グループでは、10月9日に大胆予想を出していました。内容としては、先行き株価は大きく反発、為替はドル安円高に転じるというものです。

当時は、株安が止まらない一方、ドル円はドル高円安が進んでいたのですが、先行きは状況が変わってくる可能性があると考え、大胆予想と名付けていくつかの予想を立てました。その時の詳細と現時点でのコメントは以下の通りです。

予想1:米国では来月あたりから過去の利上げの影響が出てくる時間帯。最初はISM指数などの企業景況感に出てくる。11月初に発表される10月のISM製造業指数は50割れ。
〜 10月のISM製造業指数は50割れとはなりませんでしたが50.2に低下しました(9月は50.9)。

予想2:弱い経済データが米金融引き締めの緩和観測につながる一方、景気後退が懸念されることから、買いと売りが交錯する展開となるが、株価は次第に底打ちから反転上昇へ。
〜 10月の米CPI(消費者物価指数)が前年比⒎7%と市場予想を下回る弱い数字となったことで、米金融引き締めペースの緩和が意識され、足元では国債利回り低下、株高、ドル安が急速に進んでいます。

予想3:米FRB(連邦準備理事会)が11月に0.75%の利上げを行ったあと、12月は0.25%の利上げあるいはいったん据え置きの流れとなり、国債利回りが大きく低下、株価は大きく上昇する。
〜 11月は0.75%の利上げを実施。12月のFOMC(連邦公開市場委員会)はまだ先ですが、弱かった米CPIを受けて、金融市場では利上げ幅の縮小観測が一気に台頭しています(現時点では0.25%ではなく0.50%との見方が大勢ですが縮小という点が重要です)。

予想4:今まではドル高によるインフレ抑制効果が評価されていたが、ドル高が米企業業績に悪影響を及ぼし始めている。少しずつドル高のマイナス面にも目が向く可能性あり。
〜 146円台から138円台への急速なドル安円高の動きは弱かった米CPIと米国債利回り低下が主因ですが、インフレがピークアウトすれば米政権の関心がインフレ抑制(ドル高)から企業業績(ドル安)に移る可能性があり、このことも間接的にドル円に影響を与えているとみられます。

という感じで、100点ではありませんが、多くの市場参加者がインフレ、株安、ドル高の継続を見ていた当時の市場コンセンサスと比べると、今のところ方向性は正しく予想できていると思いますし、何よりも、もはや大胆予想が大胆ではなくなっていると言えます。

そして最も大切なことは、資産形成を進めていく上ではこのくらいの精度の予想で十分ワークするということです。

決め打ちはできないにしても、投資資金の半分程度でもこの予想に合わせて、株を仕込み、ドルの利益確定を済ませておけば、かなり良い資産形成が進められたと思います(私自身も有言実行で進めていました)。

あるいは、投資資金を大きくは動かしていなかったとしても、私が常日頃から皆さまにお伝えしているように株式を淡々と買っていれば、今回の相場上昇で恩恵を受けられたと思います。振れが激しいので楽観は禁物ですし、目指すは長期運用なので短期的な振れに一喜一憂してはいけませんが、小さな成功体験の積み上げは資産形成を進めていく上での自信につながります。

よかったら皆さまにも自分のできる範囲で予想を立ててみてください。予想が当たる当たらないは重要ではありません。その時点で自分が持っている情報と知識を使って予想をしてみることで、多くの気付きを得られますし、自分自身が成長します。

今後も相場状況は二転三転する可能性がありますが、長期的目線で楽しく増やす資産形成をしていきましょう。

私のFB(フェイスブック)での勉強会グループの紹介投稿(冒頭に固定されています):
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