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YAP2019の、ちょっとマジメな自己紹介

横浜アクションプランナー、通称YAPの活動説明会を今年も開催しました。(レポートのアップが追い付かず、ついに一ヶ月が過ぎてしまった…!)

今期で10年目のYAP、二代目のわたしが代表を引き継いでからは3期目になります。YAPというのは、こういう団体です。

私たちは、社会人にとって関わりやすい「地域参加の入り口」をつくる社会人サークルです。20~40代の社会人が、それぞれのペースと興味で活動中!(YAP公式ホームページより)

「入り口づくりっていったい何のためにやってるんだっけ?」
「わたしたちは何を大事にしたいんだっけ?」
掘り下げて掘り下げて、折にふれて自問し続けている2年間。迷うことは多いけれど、この団体の役割が少しずつ腹落ちしてきたような気がしています。

団体についてのサクッとした説明はこちらのSlideshareをご覧いただくとして、この記事では地域型x社会人の地域活動がどういう方角を向いていて、何を考えて運営しているのかについて、もうちょっと詳しく書き起こしてみようと思います。

社会に出ても地域に関わり続けられる場を

設立メンバーのふたりがYAPをはじめようと意気投合したとき、共通の課題認識は大学を卒業すると活動できる場がなくなることだったと聞いています(わたしが仲間入りしたのは結成の5年後くらい)。

学生時代のサークル・学生団体やゼミのような活動体に参加する機会が社会人になるとめっきり減ってしまいます。セミナーや飲み会よりも、誰かと一緒に、頭と手と足を動かして、何かしらのゴールを目指すようなことができる場を作りたい――YAPの活動で目指したいものは現在も変わりません。

10年経つと時代背景や参加者ニーズなどの周辺環境は大きく変わってきました。設立当初は「プロボノ」という言葉はまだまだ知られていませんでしたが、現在はさまざまなプロボノ団体がそれぞれの得意領域を持ちながら活動の幅を広げておられます。

YAPでは武者修行したい系・スキルアップしたい系の社会人が経験を積む機会としてプロボノすることもありますが、それ以上に居場所的な意味合いの強いコミュニティとして機能することや、子どもと遊ぶのが好き・お祭り感が楽しいといった切り口で地域活動への参加に繋がることが多くありました。

特に、YAPの場で社会人と地域団体の人が知り合った結果、一緒に仕事をしたり、イベントの講師になったり、団体が主催するプログラムへの参加に結びついたり、YAPの外での活動に繋がることが一番喜ばれたりしています

蓋を開けてみるといわゆるプロボノっぽくないタイプのマッチングのほうが戦績がよかったりして、地域活動が舞台のコミュニティだからこそ作れたご縁もあったのかもしれないと思います。

右肩上がりだけじゃない地域活動

活動が成長・拡大していくのはきっといいことです。では、縮小することは、悪いことなのでしょうか?

人生には停滞もあれば後退もあるもので、常に前進するわけではありません。YAPのように個人のボランタリーな活動は、 関わることで得られる経験や報酬が個人のプラスになるからこそ、その時間を地域に投入するものです。だから、地域活動はタイミング次第、関わり方次第。出たり入ったり、関わったり遠のいたり、そういうゆらぎを積極的に肯定できる活動体でありたいと思っています。

成果を目指さないプロジェクト設計

わたしは最初は、プロボノって団体の課題解決のためにやるものだと思っていました。けれど、突き詰めて成果を出そうとしてみると、「それって(チームではなく)個人でやったほうがいいんじゃないか?」「無償で仕事をすることで、相場・市場を荒らしているのではないか?」というせめぎあいが生まれました。

もちろん他のプロボノ団体さんでもプロジェクトのスコープ設定や難易度・作業量の調整など工夫されているところでしょうが、YAPにとってはプロジェクトの中で関係性づくりに力を割くことでいい塩梅になるのでは?と思っています。

団体の課題をヒアリングする、メンバー個人の意見や感想を団体の方に伝える、意見交換をして一緒に考えるような時間を多く取るようにして、「チラシを作るために集まる」ではなく、「結果としてチラシができていた」ようなプロジェクト設計ができないだろうか……今まさに模索しているところです。

ゆっくりと循環する活動

「支援先団体」という表現はあまり好きではないのですが、YAPの活動は趣旨を理解してプロジェクトをともにしてくださる地域団体さんの協力で成り立っています。

YAPを地域型プロボノ活動と称することもあるのですが、プロジェクトの期間を切って終わりを明確にすることよりも、その後に継続する関係性を見出すことを目指しています。しがらみ未満の関係性。この感覚が肝だと思ってます。

関係性にもタイミングと旬があるものです。たとえ意義ある活動であっても、同じことを同じように翌年も取り組めば、新鮮さや得られるものは変わります。なので距離感や役割など、さまざまな要素の調整が毎年必要になってきます。時には進捗させず寝かせたほうがいい結果に繋がることもあります。

YAPはあくまで社会人であるメンバーがハッピーに地域に関われることが第一義。なので、しゃかりきにならずにゆるっと、燃え尽きず先細りもせず、社会人に「地域ってオモシロイな」と思ってもらえることを目指していきたいなと考えています。

とはいえ、そんなことはお構いなしに

まあ、このようなことを考えてはいるものの、そんなことはお構いなしに、各自が好きなように関わってくれる仲間たちがいるのが、YAPという集団です。みんなほんと自由。なので、いざ活動に来てみると、きっとこの文章から受ける印象とは違うものを受け取っていただけることでしょう。

関係各位、今年もよろしくお願いします。ちょっとYAPを覗いてみようかな、なんて考えてくださっているあなた、歓迎します。ホームページの問い合わせフォームよりご連絡くださいね。

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