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13年目の今日(2024年3月11日)

素晴らしい漫画家と声優さんがこの世を去ってしまった。全員とは括れないが、特に私ことアラサー会社員と同世代の人たちはマンガやアニメと共に育ってきたと思う(影響や視聴のレベルは違えど)。そこにぽっかりと大きな穴が空いてしまった気がする。そして、今日は3月11日だ。東日本大震災から13年が経つ。あの日のことを、大学生だった私は今でも鮮明に思い出せる。大きな揺れを感じたが被害はなかった地域に住む私でさえ思い出せるのだから、被災した方々の恐怖や苦しみは想像しきれない。

あの時、ビートたけしさんが「こういう時にお笑いは役に立たない」とテレビで言っていた表情が忘れられない。実際、絶望の淵ではどんな希望も届かないのかもしれない。ただ、そこから這い上がる過程でお笑いやアニメなどを含む芸術が支えになっていくのではないかと私は勝手に信じている。そうした今日に、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』と山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がアメリカのアカデミー賞を受賞した。これまた勝手にドラマチックなものを感じてしまう。現地時間では10日だけれど。


昨日まで広島県を旅していた。初めて訪れる広島で、まず訪れたのは原爆ドームならびに広島平和記念資料館だ。何が行われたのか、たいていの日本人は知っている。けれども、その写真や被害を受けた建物などを肉眼で見るのは初めて。言葉にならない。一方で、本当にそんなことが起きた場所なのかと思うぐらい広島は発展していて活気が溢れる場所だった。「70年以上経っているのだから」と言えるかもしれないが、原爆で家族をなくし帰る家を失い身体を蝕むものだけが残る。それは地獄のほかにない。

そうした状況で、私なら前を向けないだろう。でも、広島の人々はそうではなかったのだ。すべてに共通することは“続ける”ということではないか。何度も折れながら、時には投げ捨てて、また立ち上がる。私が毎日1枚でも撮っている写真は何にも意味がない。というか、何の役にも立たない。毎日更新をしている本noteもそうだ。しかし、どれも自分に“生”がある限りしかやることができないのだ。昨日の写真を今日は撮れないし、今日の景色が明日もあるとは限らない。自分の現在を写真に残していきたい。

「1945年8月6日」
「2024年3月10日」

これまで

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