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新品3万円台で買えるレンズ

「カメラ本体よりもレンズにお金をかけるべき!」という説を見かけることがある。実際、アラサー会社員こと私もそう感じた“事例”があったのだが詳細は割愛としたい。レンズはカメラ本体以上に種類があるのではないかと思うほど深く、それを“沼”と呼んだりもする。しかし、現在のところ私はそこまで興味がない。そもそもレンズ交換式のカメラはMシステム(ライカ)とEマウント(ソニー)しか持っておらず、本noteで何度か綴ってきたように広角レンズさえあれば基本的には満足なのだ。感覚としては“焦点距離を変えるだけ”のもので「このレンズの構造は・・」的なこだわりもなければ知識もない。


COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII

山崎光学写真レンズ研究所から沈胴式ズミクロンが戻ってきて、少しの間はライカでもソニーでも50mmを使っていたがやはり私には難しい。ただ、大好きな28mmのスナップでは物足りない時もあるため中間に存在する35mmが気になりはじめた。そこで、中古で買ってから謎に放置していたフォクトレンダーの“COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII(以下:カラースコパー) ”を改めて使ってみることに。私はレンズフード付きで3万円ほどで購入した。新品でも某M社では32,485円(ライカM用)で買えてしまう。そして何よりも私が好きな言葉“軽い”がぴったりなレンズだ。公式のスペック上は重量134gである。

そのため、レンズフードは含まずにM11モノクローム(以下:M11M)との組み合わせでは675g、a7IVでは840g(マウントアダプター込み)となっている。a7IVはアダプターを咬ませているのであまり恩恵がないが、M11Mとの組み合わせは魅力的だ。肝心の写りはというと、毎回の如く私に良し悪しは分からない。勿論、もっと高精細に撮れる焦点距離35mmのレンズは山ほどあるだろう。ただ、この安さ・軽さ・薄さにしては期待以上だった。この辺りは製造している株式会社コシナさんの凄みとも言える。Mシステム用の最初の1本としても、旅行セットにもう1本忍ばせたい時などにも重宝するのではないか。

あれ、何かが足りない?
“これ”が外れるなんて・・・(状態の悪い中古品だった)

with M11モノクローム

with a7IV

マイ・スタンダード

私的に思っていることで完全な暴論であることをご容赦いただきたいが、M11Mでのスナップの場合はどのレンズを使ってもそこまで違いはないのではないかと考えている(小声)。当然、何らかのプロが見れば明白だろう。仮に「はい、どちらがカラースコパーでどちらがズミクロンでしょう!」とクイズを出されても正解する気がしない(強い気持ち)。それは他のレンズを使ったことがないからという部分も大きいと思う。長くなったが、結局のところカラースコパーには一定の満足を得ている。これを基準として焦点距離35mmのレンズを漁ってはいるが「まぁ、カラースコパーで良いかな」に帰結しがちだ。

特にa7IVのクリエイティブルックとの相性というか、そこから出る雰囲気が好きだ。おそらく、カラーが撮れるMシステムでも良い発色をするのではないだろうか。最近は“中華レンズ”が盛り上がっていたりするが、個人としては日本のメーカーも応援していきたい。ライカにはライカの、ソニーにはソニーの純正レンズがマッチするというのも自然ではあるが、必ずしも正解というわけではない。私のように重量で判断している人間もいる。案外、それぐらいの態度でレンズを選ぶのも楽しいのではないか。2006年に発売されたレンズのため目新しさはないが、多角的に見てこれに匹敵するレンズは他にないだろう。

Voigtlander COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII

↓ M11M + カラースコパーの組み合わせで撮影

これまで

付録

レンズフードのリム?に合わせてキャップをしたかった。探した結果、ソニー製の謎キャップがピッタリ。東京CAMERAさん、お世話になりました。

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