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日本カメラ博物館へ行ってみよう

日本には様々な博物館がある。関東だけでも上野の国立科学博物館や目黒の寄生虫博物館、さいたま市の鉄道博物館などなどバラエティに富んでいる。思えば幼い頃、箱根辺りに存在していたポルシェ博物館に連れて行ってもらったこともあった。そんな数多ある博物館のなかで、先日初めて訪れたのが“日本カメラ博物館”だ。東京メトロ半蔵門線・半蔵門駅を下車して4番出口より徒歩1分(とホームページに書いてある)。


日本カメラ博物館

この博物館は一般財団法人日本カメラ財団(以下:JCII)が管理・運営している博物館だそうだ。博物館自体は地下1階にあるが、JCIIのサロンやライブラリーを見るには隣接するビルへ移動する必要がある。とりあえず地下に降りて、受付で入館料300円を支払う。館内は撮影が禁止されているので、なるべく脳内のメモリーに保存していく。スペースとしては広いわけではないが、1フロアに物凄い数のカメラが並んでいて圧巻だ。

「同じビルには宝島社」

考えてもみなかったこと

この博物館を知ったきっかけは、YouTuberの瀬戸弘司さんと俳優の石井正則さんの動画だった。撮影された当時は二眼レフカメラに関する特別展が行われていたようだが、現在は『カメラあるある 12のはてな』を見ることが出来る。さて、“デジタルネイティブ”と我々世代のことを呼んだりするが、カメラについてはどうか。私ことアラサー会社員の幼い頃の記憶では、コンビニで富士フイルムのカラーネガが売られていた気がする。

それでも、初めて手にしたカメラはデジカメ(コンデジ)だった人が殆どではないかと思う。そういう意味ではデジタルが追い抜く寸前の時期だったのかもしれない。ゆえに、これまでカメラの機構とか原点についてしっかりと考えたことはなかった(意見には個人差があります)。そういう私にとってはカメラやレンズの“輪切り展示”や、世界最初の写真用カメラとされる“ジルー・ダゲレオタイプ”が見れたことは貴重な体験となった。

写し出す

常設では日本で作られたカメラが年代ごとに展示されている。ダゲレオタイプも、現在はフルサイズと呼ばれる36 x 24 mm判もヨーロッパで生まれた。よって、特に第二次世界大戦前後の日本のカメラにはヨーロッパっぽいデザインを感じる(主にライカのコピー)。それが今やキヤノンやニコン、ソニーなど世界で使われているカメラのブランドに成長しているのだ。海外ユーザーが「“フジ”は最高だ!」と絶賛する動画は数多ある。

それには時代というものが大きかったのだろう。現在の日本から、かつてのカメラ製品のように世界へ広まる“何か”が生まれるかは分からない。そんな邪推をしてしまうほど、それぞれのカメラをじっくりと見つめた。何にせよ、人間は100年以上前から何かを写すためにカメラを作り続けている。電話が発明されてもインターネットが誕生しても、変わらずカメラは何かを写している。この先の100年もきっとそうだろうと思う。

「別棟にはフォトサロンがある」

これまで

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