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【レビュー】ライカQ2とアラサー会社員の2ヶ月

2023年2月の終わりにやってきたライカQ2。毎日のように使い始めて満2ヶ月となった。一般的には1ヶ月または半年や1年でレビューをするのだと思うが、あえてこの何とも言えないタイミングで纏めてみたいと思う。さて、3月頃に一部で盛り上がった“ライカQ3”は2023年5月現在のところ発表すらされていない。これまでの記事で私も“妄想”を書いているが、現在もQ2かQ3かで迷っている方も多いと思う。以下の駄文が何らかの理由付けになれば幸いだ。


最も驚いたこと

Q2を使い始めて最も驚いたことは“マクロ”のモードだ。最初にマクロモードでテーブルのマグカップを撮影しようとしたとき、まったくピントが合わなかった。「なんだよ使えないじゃん!」と思ったが、単にカメラが被写体から遠かったのだ。そこで「こんなに寄れるの??」と驚いた。私はテーブルフォトよりも、散歩中に見つけた植物などでこのモードを使っている。都会のスナップでは、道で見かける落とし物に寄ったり鏡やガラス面に寄ったり出来て面白い。

Mシステムのライカは所有していないが、最短撮影距離はだいたい70cm前後だと聞く。例えば“アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.”で30cmだそう。したがって、Qシリーズのマクロモードというのはすごくポイントが高いのではないかと思っている。その最短撮影距離は17cm。もちろんファインダーも綺麗だし撮れる写真にも驚いた。ただ、ソニーのフルサイズから始めたアラサー会社員としては“普通に使えるライカ”で感激したのだ。おそらくQ3にも継承されるだろう。

マクロモード(モデル:バナナマン日村さんのフィギュア)
伝わってほしい、最短撮影距離の感じ!

最も悩んでいること

これはむしろ“良い点”と捉える方もいるだろうが、カメラの塗装が剥げやすい。私の扱いが荒いというのもあるだろうが(昨夜もフローリングに落としてしまった)、レンズキャップを付けたり外したりしている程度でレンズフードの端に小傷が。レンズキャップも一般的なそれよりも重厚感があって素敵なのだが、落とせばもちろん傷になる(そりゃそう)。ただ、気をつけて使っていても落とすことはあるので、“味”だと割り切れない方は予めご注意いただきたい。

それ以外は特に悩みはない。USB-Cによる充電なども搭載してほしかったところだが、2019年のプロダクトとしては仕方がないのかなと納得させている。「Mシステムこそライカ」という意見も真っ当で揺るがない事実ではあるが、Q2を適当に作った感じはしない。“ライカらしさをコンパクトデジタルカメラにどう落とし込むか”を考えた末のこだわりが詰まっていると思う。だからこそ、もっとこうであったらという気持ちはあるが何となくねじ伏せられている。

レンズキャップに傷
レンズフードのエッジ部分にも傷

これさえあれば?

Q2がやってきて2ヶ月。在宅仕事の休憩時間は、主にソニーのa7IVを持って散歩に出ている。特に、私が住んでいる田舎では新緑の季節が到来。自分の背よりも遥か上に茂る葉を撮ってみたりする。そういうときはQ2のクロップも使えるのだが、28-70mmのズームレンズを付けたソニー機を選んでしまう。この辺りはどういう写真を撮るかということが重点となるが、あまりQ2の出番はないのが実情だ。その分、都会など街に出る時は100%でQ2を持ち出している。

「これさえあれば他はいらない!」と思えるカメラに出会えたら最高か。と言っても、私はアラサー会社員でありカメラを生業としているわけではない。そのため、理想は安定せず揺れ動く。その中でも、今はライカとソニーの使い分けがしっくりきている。「いつかはMシステムを」と考えているが、その時にQ2を下取りに出すことはないと思う。そもそもシステム自体が違うが、Qシリーズの使いやすさはMシステムにはない。単体でとても魅力的なカメラだと思う。

これまで

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