発足から約2年、UXデザインチームのこれまでを振り返る
こんにちは、イルグルム UXデザインチーム室長の加藤です。
チームの発足から約2年が経ちました。
メンバーも増え、チーム内の業務の仕組みも定着してきたので、これを機にちょっと振り返ってみようと思います。
UXデザインチーム立ち上げの目的は、製品全体としての仕様の一貫性を担保することでした。
これまで各プロジェクトチームが縦割りで行っていた要件定義業務をプロジェクト横断で担当し、製品の一貫性を保つこと。また、要件定義にUXデザインプロセスを取り入れることをを目的として発足しました。
それから2年間、UXデザイン領域への挑戦や中途採用(そのためのnote発信)など、様々な取り組みを行ってきました。
少年漫画で例えるならば、主人公一人だった第一話から始まり、様々な出来事・出会いを経て仲間がようやく揃ったような感覚で、とても感慨深いです。
# メンバーの推移
2021年から始まり、徐々に採用などを進めて現在は6人体制となりました。
チームの変遷は大きく以下の3つに分けられるように思いますので、順を追ってお話ししていきます。
# 発足
チームメンバーは、エンジニア出身の私+企画部署出身のもう一名との計2人構成で、各人が自分のPJを受け持っていました。
業務内容は、新機能に関する要件定義やサクセス/サポートメンバーへの仕様の説明、UI設計、社内外からのお問い合わせに関する調査などなど。。
2人とも要件定義の経験は浅く、手探り状態でのスタートとなりました。
この時期はとりあえず目の前の業務をこなすことで手一杯で、各々が自分の担当PJをとにかく抱え込んでしまっている状態でした。
混沌とした時期ではありましたが、徐々に要件定義のプロセスが定着してきました。
また、チームの発足前は「UXデザイン」という言葉も社内であまり浸透しておらず、ユーザー視点での新機能開発を意識できていない状態でしたが、この頃から、書籍や外部勉強会などで得た知識を少しずつ業務で試していくようになりました。
この期間でサクセス/サポートメンバーへの仕様の説明の質も上がったように思います。
例えば、どうしてもエンジニア上がりの身としては一生懸命仕組みの説明をしてしまうのですが、お客様に直接ご案内するメンバーへの説明としては
という視点が大事ということを学びました。
今思うと当たり前のことなのですが、、当初は意外と気付けないポイントでした。
# UXデザインスキルの向上
長年UXリサーチを他社で実践していたメンバーが加わり、チームメンバーが4人になりました。
この頃から、要件定義前にUXリサーチを実施するなどユーザー視点での機能開発への意識が高まりました。
また、他部署も巻き込んだ勉強会を複数回実施したことで、社内のUXデザインへの意識が大きく変化したように思います。
人数が増えたことにより、業務に少し余裕も出てきました。
特に、個人の業務負担軽減のためにPJを1人1PJ体制から主担当・副担当の2人体制に変更したことは大きな改善でした。
要件定義の考慮漏れに気付きやすくなり質が上がるのはもちろん、属人化の解消や、一人で抱え込むことによる精神的負担の軽減もできたように思います。
実際今年1月に、冬休みをエンジョイしすぎたのかメンバーの体調不良による数日間の休みがたまたま重なったのですが、PJのスケジュールにほとんど影響しませんでした。
# UIデザイナーの参画
発足から1年経ったタイミングで、UIデザイナーを採用することができました。
これまでデザインは他部署のデザインチームに依頼していたのですが、コーポレートサイトやLPの制作まで全て受け持っている部署のため、スケジュールの調整が難しいという課題がありました。
UIデザイナーの参画により、チーム内でUXリサーチ〜要件定義〜UIデザイン設計まで完結できるようになりました。
UIデザイナーの参画により改善されたポイントは以下です。
1つ目はまさに狙い通りだったのですが、2つ目のポイントもとても良い変化でした。
各個人のPJの範囲だけでなく、チームとして常に製品全体に視野を広げたUX改善ができるようになりました。
# 今後の展望
チーム発足から約2年経ち、メンバーが揃ってチーム内の業務全体のプロセスもようやく定着してきたように思います。
少年漫画で例えるならば、俺たちの戦いはこれからだ!今はまだまだ序盤ということで・・・
現在は、社内の製品戦略部門が起案した企画に対してUXデザインの観点を用いて仕様を決定する流れとなっていますが、今後はこれまでのUXデザインの知見を活かしながらより能動的な動きを加速させていきたいです。
具体的には、
などなど。
まだまだ道半ばではありますが、これからもチーム一丸となってより良い顧客体験をご提供できるように頑張っていきます!
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