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楽器演奏のための姿勢と呼吸〜体幹から指先まで

タイトルに沿ったマガジンを作成して記事にして行きます。

体系的なものでは無く、気になったことを思いつくままエッセイ風に綴っていく事にします。

今回は手首について。

昨晩あるYouTube で有名なマッチョ系ピアニストの投稿を見ていました。

ショパンのエチュード10-2は半3、4、5の指による半音階が延々と続く難曲ですが、彼はそれがいかに難しく、自分でも弾けないかをオーバーに語っていました。

革命のエチュードやリストのラ・カンパネラを短期間で仕上げたり、ストリートピアノで腕を見せつけるのがお好き方です。

確かにこのエチュードは難しく、苦手とする方が多いのですが、この方の映像を見ていると、非常に手首を硬く固めて弾いているので故障しないか心配になります。

音も硬質で美しいとは言えません。半分パフォーマンスでしょうが痙攣的に弾けないところを弾き続けるのは見ていてとても感心できません。

手首を固めると、上下の屈曲だけでなく左右の屈曲、腕の回転も阻害し、肩から首にかけて硬直してしまいます。

結果呼吸も浅くなり、脳や指先まで血流や神経の流れを阻害します。気も流れませんし、体幹から指先までのエネルギー伝達もうまくいきません。

手首が硬い人は音も硬く、身体の故障もし易いのです。

ジストニアになったピアニストの二人の方の相談にのりましたが、共通していたのが手首を柔らかく使えてなかったというところです。

タッチについては一概に言えませんが、小指が巻き込んでしまうお一人の方は小指をもう少し寝かせたらとうかと、もう一人には手首を少し下げてはいかがとアドバイスさせて頂きました。

私が揺禅を指導しているピアニストのSさんは、同じような生徒さんがいたとおっしゃっています。

体格や求める音によって姿勢は変わると思いますが手首の柔軟さが大事てあることは皆同じだと思います。

手首を柔らかくするには、ストレッチも大事ですが、全身の血流を良くして、体幹を鍛え、足首を柔らかくすることです。

ストレッチはやり方が悪いとかえって身体を固くし、筋力も低下させますので注意が必要です。

9割ぐらいの人は間違った方法をしていると感じています。

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