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北海道でパネェ弟と飲んだ話。

北海道に行ったのは一回だけ。
20代後半、友人の結婚式に参列するためだった。
サークル仲間6名で参戦。
それはそれは最高に楽しい2日間を過ごした。

披露宴後、二次会にて。
強烈な個性をお持ちの19歳と飲んだ。

新婦の弟くんだ。

初対面かつ年上の我々に対して、ほとんどタメ口で馴れ馴れしく喋りかけ、初手からエンジン全開、腕をグルングルンに回しながら絡んできた。

メンエグ系の弟くん、とんがった革靴を履き、ヒョロヒョロの体型、イケメンといえばイケメンくらいの顔立ち。で、とにかくノリが軽い。話の噛みごたえは、ほとんどない。スッカスカの食感だ。

彼は初めましての挨拶のときから軽かった。

「新婦の弟っす。〇〇っす。あ、みなさん、□□義兄のツレっすか?超パネェ余興してた人らっしょ?ヤバかったす。まじパネかったっす」

誇張は一切ない


平気でパネェを連発するあたり流石のメンエグ男子である。とんがった革靴を履いてるだけのことはある。


挨拶一発でコイツやべえ、おもろいヤツと認定した。テーブルに招き入れる。パネェ弟と一緒に飲むことになった。


パネェ弟の勢いは止まらない。
パネェは急に喋り始めた。

パ「自分、トマムの星野リゾートで料理作っちゃってんすよ!まじパネェくないすか!?」
よ「すごいね〜。パネェね〜w」
パ「そうっしょ。自分、パネェ奴なんすよ。よよさん、パネェくないんすか?」
よ「俺は別にパネェくないかな〜」
パ「そんなことないっしょ。今、よよさん飲んでるのビールっしょ?それってパネェっすよ!」
よ「え?そうなの?」
パ「パネェっしょ!自分、これオレンジジュースですから!酒飲んでる時点で、まじパネェっすよ!」
よ「あーなるほどね〜。そっか〜、まだ10代なのか〜」
パ「そうっす!大人パネェ、ま〜じパネェ」
・・・
よ「トマムのホテルでは、何作ってるの?」
パ「一応イタリアンなんですけど、まだ作ったことないっす!」
よ「え?」
パ「まだ食器洗いっす!」
よ「あ、そうなの?そいつはパネェな」
パ「いや、それはパネェくないでしょ」
よ「ごめんw」
パ「あーあ、マジ早くパネェ料理作りたいっすわ〜」
よ「ほんまやね〜。頑張ってね〜」
パ「頑張らないっすよ〜!自分パネェんで!」
よ「そっか〜」
パ「よよさん、グラス空いてますよ!何か注いできましょうか?」
よ「あ、じゃあビールおかわり〜」
パ「パネェっ!ビールパネェっすねー!じゃあちょっくらパネェビール注いでくるっすわ!」
よ「ありがとー」
パ「パネェ!まーじパネェ!〇〇義兄のツレ、マジパネェっ!」

パネェ夜だったなーん

ああ〜。
懐かしいなーん。

あの弟くん、今どこで何してるかな〜。
なーんか憎めないパネェ奴だったなーん。



ま。
けど、また一緒に飲みたいとは思わないな〜。


・こぼれ話

聞いてもないのに、自分の話しかしないあたり、超パネェ奴だなぁ〜、、、なんて思いながら、一緒に飲んでました。けど、今思えば、年上相手に慣れない席でカッ飛ばしてたんかな?って思います。義兄の友達や姉貴のお友達に少しでも馴染もうと頑張ってたのかな。

ま。けど、また一緒に飲みたいとは思わないな〜。


・最後に一曲


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