【読書ノート】意思決定のための分析の技術ー古典を読むシリーズー
いわゆる古典ではないかもしれないが、ビジネス書でよく紹介されている名著。
ロジカルシンキング系の紹介書籍リストに入っていることが多い。
対経営者や役員に対し、折衝を行う立場の人には事例やフレームワークを含め、良いのかもしれない。一般的なロジカルシンキング的なことを理解したい場合は、「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」を読むといいかもしれない。
■この本を読むと良い人
・ロジカルシンキングよりも実務に近い書籍を探している
・実務の中でも、経営戦略に対する提案に活かすための知識/スキルを身に付けたい
■この本で学べること
「分析する」ということを様々な角度から学べる。
例えば、分ける、大小を比べる、時間軸で考える、プロセスで考えるなど
■印象的だったポイント
①コストと生産台数の関係性について
経営分析において、相関のような法則を見つけることは、大きな価値があることがある。その代表的な発見がコストと生産台数の相関。
②エクセレントカンパニーの話
米国企業の中で、持続的に成長し続けている会社を43車選び、経営分析をしたが定性、定量の違いは見つからなかった。やり方を変え、インタビューのみから抽出した結果、以下の特徴が見られたという。サイバーエージェントやリクルートなど上記に当たるイメージがある。
・行動の重視
・顧客への密着
・人の重視
・自主性、起業家精神
・単純で小さな組織
・基軸事業への傾斜
・価値観に根ざした実践
・自由と規律の共存
③データのばらつきについて
ばらつきへの示唆の出し方として、主には以下の2つがある。
・一つの理想の水準への収束を目指すこと
・もっとも望ましい値の分析を行い、その要因を特定すること
おそらく、一つはボトムアップ的な思想でありばらつきをなくすこと。
もう一方は、ハイパフォーマー分析のような意味合いで模範となる値の要因の分析をするイメージ。
まだまだ自分の実力では理解しきれていない、使いこなせない部分も多分にあり、一年に一回くらい読み直したい書籍でした。
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