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【読書ノート】ゼロからわかる! 経営戦略見るだけノート ー視座をあげ視野を広げるー


普段の業務よりも上位の問いは何かを深掘りたく、経営戦略系の書籍を読了。

断片的な知識しかなかったため、普段フレーズできくフレームの具体的な使用場面や目的が改めて理解できた。

使いこなすには相当な訓練が必要そうだが、概観を広く知れただけでもよかった。


■この本を読むと良い人

 ・経営戦略、事業戦略などのレイヤーの違いがわからない
 ・事業分析フレームがどのような問いに答えるためにあるか知りたい

■この本で学べること

 ・経営戦略とは何か?事業戦略とは何か?
 ・企業における戦略の系譜 ※各派閥があることは結構面白い

■印象的だったポイント 


①経営戦略とは何か
経営戦略とは、「企業が経営理念に基づいて環境変化に対応しつつ将来目指す姿に至るまでの打ち手」のこと

▷各概念の定義


経営理念   :ビジョン/ミッション
経営戦略   :経営理念に基づいて環境変化に対応しつつ将来目指す姿に至るまでの打ち手
 全社戦略  :複数事業ある場合は、どの市場で戦うか、どの事業にリソースを配分するか
 事業戦略  :個別の事業別の競合との戦い方
 機能戦略  :マーケティング戦略/営業戦略/組織戦略など
ビジネスモデル:経営理念/経営戦略に基づき、いかに利益を上げるかの儲けの仕組み

経営戦略の学派は複数ある。例えば、
①プランニング学派    :戦略とは、トップマネジメントによる事前の計画
②ポジショニング学派   :戦略とは、成長業界で優位なポジションを取ること
③創発戦略学派      :戦略とは、トップと現場の相互作用により策定
④リソース・ベスト・ビュー:戦略とは、企業が持つコア・コンピタンスを生かして戦うべき

②経営戦略の系譜
1つの絶対的な正解があるわけでなく、時代とともに各理論や学派出てきているのには納得感がある。

産業革命以降、作れば作るほど売れるような大量生産大量消費の時代にはテイラーの科学的管理法。

効率重視をした潮流から、メイヨーのホーソン実験から労働の生産性は感情や人間関係に影響を受けることが発覚。

企業の競争がより激しくなる中で、企業の内部環境よりも外部環境が注目されるようになる。どの業界でどのような優位性を持てるかが注目するポジショニング戦略が登場。
外部のポジショニング以外に各企業が持つリソースにより強みが出るのであ
るというコアコンピタンスも登場。

■その他(メモ)

▷全社戦略の問い
①複数ある事業領域のどの事業領域にリソースを投下するか
②強みが発揮でき、成長が見込める領域か。
 ※事業領域を決める際は、顧客軸/価値軸/サービス軸/製品/技術軸などから決める。よく使われるフレームはPPM。
例)ガンボー ゲーム基軸,かごめ トマトを軸とした事業,
     電通 トータルコミュニケーションサービス

②未来に向けどこにリソースを投下するか。
   ※よく使われるフレームアンゾフの成長マトリクス

事業戦略の問い
①競争優位性を他社に保つために、どのように優位なポジションを取るか。
②自社の強みは何か?
③持続的な強みを活かす事業拡大は何か?

問いの答えを出すための分析手法例
 外部環境分析/内部環境分析から分析
  外部:競合:ポジショニング戦略/競争地位別戦略
     業界:ファイブフォース分析
  内部:バリューチェン分析/7S


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