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わたしの花嫁修業

食べることは生きること。って誰が言い始めたのか知らないけれどいい言葉ですよね。私は食べることが生きがいで、ご飯の時間が一番楽しいです。

一人暮らしを始めてからは、貧乏大学生なので毎日なるべく自炊をしています。自分の好きなものを作れるし、レシピを検索したり買い物に行ったりする時間が好きです。Instagramで料理の上手なひとをフォローして、モチベーションにしています。おいしそうなご飯の写真っていつまでも見ていられる。

今日、初めてほかの人のお家でご飯を食べさせてもらいました。その人は先輩なんですけど、めちゃくちゃに料理が上手いです。私みたいにいちいちレシピを見たりしないし、手際がよくてみじん切りが上手だし、家でエビチリを作っちゃいます。皆さん家でエビチリ作りますか?私は作ろうと思ったことがなかったです。

昨日エビチリをごちそうになることが決まって、今日の私は朝からエビチリのことしか考えていませんでした。エビチリをお腹すかせた状態でおいしく食べたいがために、朝は軽めのトーストしか食べませんでした。先輩は「エビの殻向きが一番嫌いだ。」と文句を言いながらも、手際よく作ってくれました。卵スープ付きで、白いご飯と一緒に食べました。おいしすぎてご飯をお代わりしたかったけれど、大食い女と思われそうでやめときました。今日、初めてエビチリが家でも作れるものなんだと知りました。

先輩に料理のコツを聞きました。先輩は、たくさん作って慣れるしかないって言ってました。面倒な料理をいかに作ろうとするかだって。たしかに私は面倒な料理を無意識に遠ざけていて、エビチリみたいな手間のかかる料理を作ろうとしたことがありませんでした。レシピを見ずに作れるようになるにはだいぶ時間がかかるって言われましたが、私も先輩みたいになりたいです。

現状はというと、自炊は楽しいけれど失敗ばかりです。醤油を入れすぎて味が濃くなったり、ハンバーグの種が上手く作れなくて歪な形で焼いてしまったり、ベーキングパウダーと砂糖を入れ忘れて微妙な味と食感のケーキができたり。でもおいしくできると嬉しくて、写真を撮ってお母さんに送ります。一番得意になったのはポテトサラダで、いつも大量に作るのでそれだけはレシピを見ずに作れるようになりました。

世のお母さんって本当にすごいと思います。高校生まで家で毎日お母さんがご飯を作ってくれるのが当たり前だったけれど、離れてみてありがたみを実感しました。毎日バランスのいい献立を考えるのも、家族全員分を短時間で作ることも、余った食材もうまく使うことも、全部自分にはできないなって思ってしまいます。

大学生のうちに料理の練習をたくさんして、未来の旦那さんの胃袋を掴めるようになりたいっていうのが私の目標です。今のところ旦那さん候補もいないけれど。むしろ料理ができる男の人に出会っちゃったら私が胃袋掴まれそうです。私の花嫁修業はまだまだ続きます。

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