マガジンのカバー画像

ゆうせいのエッセイ

79
映画以外で何か言いたいことがあるときはここに。むずかしいことだけは言わないように気をつけて書きます。
運営しているクリエイター

#思い出話

20年前、ミュウツーに逆襲された話

20年前、ミュウツーに逆襲された話

大学生のとき、東宝系なのにスクリーンが2つしかない映画館でアルバイトをしていた。座席数はそれぞれ100席くらいしかないし、売店はパンフレット販売のみ。まるで単館系のような映画館でのんびりやってました。

とは言え、腐っても東宝系。取り扱う作品は大作ばかり。それが無料で鑑賞できたり、事前試写で一足先に新作を楽しめたり、こんなに最高のアルバイトは他にはないと思っていました。

そう、

あの夏、

もっとみる
海外ドラマの次の次の巻を借りる理由

海外ドラマの次の次の巻を借りる理由

6巻がないときは7巻を借りるべきである。

これはかつてTSUTAYAでアルバイトをしていたときの話。

いまや定番のエンタメとなった海外ドラマの走りと言えば「ER 緊急救命室」である。若かりし頃のジョージ・クルーニーも出演しているし、むしろ彼の出世作である。

レンタルが開始されるやいなや、ものすごい人気で争奪戦となり、新作料金などもろともせずファンが殺到した。

そして私もその中の1人であり、

もっとみる
終わったドラクエのレベルを上げると自分のレベルが下がる

終わったドラクエのレベルを上げると自分のレベルが下がる

これは、かつて私が映画館で働いていたときの話。

先輩社員のN氏が、レジ締め作業をしながらふと呟いた。

「俺、昨日は休みだったんだけど、1日中終わったドラクエのレベル上げてて気がついたことがある。」

N氏の言う、「終わったドラクエ」とはボスを倒してエンディングを見た状態のことを指す。ようするにドラクエ3であればゾーマを倒したあとのドラクエのことである。

私は訪ねた。

「へー。何に気がついた

もっとみる
なぜ私は受話器を取って「いらっしゃいませー!」と言ったのか

なぜ私は受話器を取って「いらっしゃいませー!」と言ったのか

「いらっしゃいませー!」

あああ、恥ずかしい。これは学生時代にTSUTAYAでアルバイトをしていたときの話なんですが、私これを、勢いよく言ったんです。「いらっしゃいませー!」。普通だと思うじゃないですか。でもね、違うんです。

来店されたお客様にではなく、店にかかってきた電話口で言ったんです。「いらっしゃいませー!」って。

いま思い出しても穴があったら入りたいというか、「穴がないならば 掘って

もっとみる