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投稿欄で落選した詩、自作の詩

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詩誌の投稿欄で落選した自分の詩を取り上げて、自分なりの感想と反省などを書きます。また好きな詩人さんの真似をした詩や日記を収めます。
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#自由詩

落選詩「あとまわし」

落選詩「あとまわし」

3年前くらいに書いた詩です。現代詩手帖、ユリイカ、ココア共和国、どこにも引っかかりませんでした。詩の教室では「印象深いフレーズが最後にしかない。それが素直な詩で良いとこでもあるし物足りなさにもなっている」という講評だったように思います。

私ならこうする、という視点で読んで頂ければ幸いです。

【あとまわし】

焦ってる。いつもいつも焦ってる。後回しにもしてる。いつも後回しにしてる。どうしたらいい

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落選詩「家のベランダより」

落選詩「家のベランダより」

2022年「56号 びーぐる」にて落選と言いますか、入選出来なかった詩です。佳作でした。

詩の投稿をしている方へ何らかの情報提供になったら良いなと思います。

【家のベランダより】

家のベランダに知らない人が立っていて遠くを見ながら煙草を吸っているような朝だった。私もベランダにたってみると誰もいない。もうどこかへ行ってしまったのかもしれないな。そうしたくなる気持ち、わかるよ。頭を通り過ぎていく

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好きな詩人を真似した詩(最果タヒ編)

好きな詩人を真似した詩(最果タヒ編)

今回の参考詩集。
「死んでしまう系のぼくらに」(最果タヒ)

自分が思う「最果タヒ」らしいポイント

・口語で書く

・思い込みを激しくして書く。またそのことにより非難される可能性があることを恐れない

・観念的なことを書く。その際、喩えに持ってくる場面は日常的なものを使用する

・言葉同士のイメージが遠いもの使う

・主人公は素直に語ること

・敬語のバランス

(以後、随時追加予定)

『午前

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落選詩「有休」

落選詩「有休」

2022年5月に花椿に投稿し落選した詩です。落選した理由を自分なりに分析していきます。

また詩の投稿をしている人への何らかの情報提供になったら良いなと思います。

【有休】

平日と土日祝の隙間から
こぼれてしまった日が有休なんです
そう教えたことがある
仕事用の言葉遣いで無意識に

扉を開けると同時に
会話を始めるのが冷蔵庫
すぐに立ち去るのも気の毒で
言い終わるまで扉を開けたままにする
私と

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