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外側上顆炎(テニス肘)が改善しない患者で考えるべき治療戦略

上腕骨外側上顆炎は「テニス肘」と呼ばれ、主に短橈側手根伸筋(ECRB)の微小断裂が原因です。40歳以上の人に多く見られ、組織の変性やECRBへのストレスが原因と考えられています。
テニス肘と診断されてなかなか良くならない患者さんいますよね。ECRBが主な原因であることが多いですが、改善しない患者の中には他の原因も併発していることがありますのでそのような患者をお抱えの先生はぜひご覧ください!

病態と鑑別すべき疾患

上腕骨外側上顆炎は、主にECRBという筋肉の微小断裂が原因とされていますが、痛みの原因がECRB以外の場合もあるため、診断と治療では慎重に観察することが大切です。次の評価表をみながらテストをしていくと痛みを出している組織を割り出すことができます。

外側上顆炎の原因評価表

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