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【第4回】アンケート調査の結果!ユーザーの課題検証(後編)

皆さん、こんにちは!YourApparelプロジェクトのショーワです!

現在、STARTUP STUDIO by Crewwに参加中で、年内の事業売却を目標に、今後の進展、学び事、失敗等、こちらに掲載していきます!

「YourApparelって何?」とか「STARTUP STUDIOって何?」という方はぜひ「【第1回】プロジェクト始動!サービスの紹介」をご覧ください!

さて、今回は「アンケート調査」についての後編となります。前編を読まれていない方はぜひお読みください!

アンケート結果

お待たせしました、アンケート結果です!

期間は8日間で行い、とりあえず多くの人に受けてもらう事を目的に、アンケートのリンクを各自拡散しました。

その結果、アンケートへの回答は135件集まりました。
アンケートにご回答いただいた皆様、本当にありがとうございました!

さて、アンケート結果に関してですが、以下の項目に分けて発表させていただきます

1.デモグラフィック
2.サービスについて
3.洋服の種類
4.貸し借りへの抵抗感

1.デモグラフィック

まずは、回答者のデモグラフィックデータから見ていきます ↓

年代

性別

職業

男女の割合はちょうど半々ではなかったものの、半々に近い割合でした。ファッション系のサービスは「女性向け」や「女性限定」が多いですが、YourApparelは「男女共に使えるサービス」を想定しているため、アンケートではバランス良く意見を聞けて良かったと思っています。

ただ、年代は20代が58.5%を占め、10代、20代、30代を合わせると回答者の87.4%を占めました。
チームメンバーの年代も20代と30代が中心なので、このような結果はしかたがないと思いますが、もうちょっと40代、50代、60代の意見を聞けたらと思いました。

最後に、職業に関しては年代の偏りを見れば当然だと思いますが、学生が46.7%でした(「学生」と「無職」の色が非常に似ているので一瞬混乱したのですが、46.7%は学生さんです)。

2.サービスについて

次は、サービスの第一印象と利用用途についての回答です ↓

第一印象

サービス利用

第一印象については、「とてもネガティブ」の回答が少なく、安心しました。

ざっくりとしたアイデアに対しての印象を答えるのは難しいと思いますが、「洋服を貸し借りすること」に対してネガティブな印象が多すぎないかを確認できたかと思っています。

また、印象がポジティブだから利用するとは限らないですし、逆に印象が悪いからサービスを利用しないとも限りません。ただ、始める前から「印象が悪い」モノであれば、より大変な道のりになると思うので、何とかそれは避けれそうです。

ネガティブな印象は少なかったものの、利用用途に関しては「利用しない」の回答者が31.1%でした。
でも、逆を見ると、ほぼ7割の方は何だかの形でサービスを利用したいと答えたことになります(ポジティブ目線!)

ただ、気を付けないといけないのが、アンケートで「使用する」と答えた人が、実際にサービスがリリースされた場合は使用するとは限らないということです。なので、この回答を受けて「サービスが成功する!」と思った訳ではなく、とりあえずは大半の人が「絶対使わない」と思っている印象が悪いアイデアではないということがわかったという程度です。

また、UberやAirbnbがアイデアフェーズの時にサービスについてのアンケートをした場合、「使う」と答える人はどれほどいたでしょうか?シェアリングエコノミーが普及する前だったので、利用者としてはかなり抵抗感があったのではと思います。

なので、フィードバックを大事にする必要はもちろんありますが、「使わない」と言った人が多かった場合は失敗するとは限りません。たまたまアンケートに回答した人達が使わないと思ったかもしれませんし、それよりも大事なのは、実際に人が使いたいサービスを作れば、当初のアンケート回答には関係なく使ってくれる人は使ってくれます。

自分で自分を慰めているように読めてしまうかもしれませんが、そういうことではないので、ご安心ください笑

でも、フィードバックを真摯に受け止め、リリースしたら「これは良い!」と思って使ってもらえるサービスを目指します!

3.洋服の種類

さて、次は利用すると思われる洋服の種類に関してです ↓

貸す服

借りる服

まずは貸し出すと想定したアイテムに関してですが、TOP 2が「ジャケット」と「バッグでした」。3位は残念ながら「どれも貸したくない」でしたが、その次は「スーツ」で、「着物」と「ネクタイ」と「ズボン(ジーパン以外)」は5位タイでした。

何が一番回答数が多いか予想はたてていなかったのですが、ジャケットとバッグが一番多かったのは意外だと感じました。

また、トップに出てきた洋服は、ほとんどが「いつも着る・使うモノ」ではないという印象で、「使っていない時に貸し出せる」と想定された方が多かったのかなと思いました。

一方、借りると想定したアイテムの1位は「フォーマル」、2位が「着物」と「ジャケット」のタイ。その次が「高級ブランド」、「バッグ」、「デザイナーズブランド」と続き、やはり借りるとなると高価なアイテムが選ばれた印象でした。

4.抵抗感

最後に、貸し借りすることへの抵抗感についての回答です ↓

貸す抵抗感

借りる抵抗感

想像通り、「かなり抵抗感がある」と「少し抵抗感がある」が半分以上の回答を占めました。

ただ、意外だったのが以下の2点です

①抵抗感をあまり感じない人の割合
「あまり抵抗感がない」と「全く抵抗感がない」の回答を合わせると、貸すは22.9%、借りるは35.6%で、が思った以上に高くびっくりしました。

②貸すと借りるでの抵抗感が違った
勝手に「借りる」人は自分の服を「貸す」ことにも抵抗感がないのではと思っていましたが、全く違いました。

特に、貸すことに「かなり抵抗感がある」と答えた人が28.1%に比べ、借りることに「かなり抵抗感がある」と答えた人は14.8%でした。

また、貸すことへは「あまり抵抗感がない」と答えた人は20.7%に比べ、借りる事へは「あまり抵抗感がない」と答えた人は31.9%で、借りるよりは貸すことへの抵抗感が全体的に高いということがわかりました。

ただ、これはよくよく考えるとUberとAirbnbでも見られることで、Airbnbを利用して宿泊した人が自分の家を貸し出すとは限らないですし、Uberを利用したからといってUberの運転手として仕事したいとは限らないので納得です。

次のステップ

さて、集まった回答を元に、次のステップはどうするか?

チームで色々な分析とディスカッションを行った結果、以下のポイントに注目しました

・意外にT-シャツやズボン等のカジュアルファッションへの需要があった
・着る機会が少ないが単価が高いモノを借りたいという要求があった
・大学生へのリーチが強い
・洋服を貸し出したい人と貸し出したくない人のパターンが見えた

この最後の「洋服を貸し出したい人と貸し出したくない人のパターンが見えた」に関してですが、ここには載せなかった自由記述回答からわかったことです。

わかったことは、「貸し出したくない」と答えた方は、「自分の持っている服は全てフルローテーションで活用している」という傾向があったことで、いつも着ていて大事にしている洋服を他人に貸すのは嫌だということでした。
一方、「貸し出したい」と答えた方は、「持て余している洋服を活用できる」とか「持っている洋服全てがお気に入りではない」という傾向があり、「自分がいつも着ている服」と「貸し出し用の服」を分けて考える人でした。

以上を踏まえて、ユーザー層を絞るとなると、皆さんならどこから攻めますか?


我々は、アンケート結果を元に、攻め方を2パターン考えました。

①カジュアルファッションを大学生同士で貸し借りする

T-シャツやズボンなどを借りたいという要望は若者層から多くみられました。

また、学生同士であれば、「同じ大学」というコミュニティの安心感があり、洋服の受け渡しは郵送する必要がなくキャンパス内で行える為、実証実験がしやすい場だと考えました。

②着る機会が少ないが、単価が高い洋服の貸し借り

フォーマルウェア、着物、喪服等、着る機会が少ないが単価が高い洋服は借りたいという要望が多くみられました。ただ、このカテゴリには種類が多すぎる為、絞り込む必要があると全員が感じました。

そこで競合を調べたり、様々な人の話しを聞き、一番可能性を感じたのは......「コスプレ衣装」の貸し借りです。

アパレル業界を知らない人達が始めたプロジェクトが、今度はコスプレ衣装のサービスになる(かも)。
ますます未知の世界に入っていってる気がします

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次回はインタビュー調査についてです!

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